車両

2011/06/23

【0489】復元161号(6)車内の状況その2

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2011年6月 車両区

運転台周辺の装備には大きな変化はないようです。機器類の外装は茶色の塗装で統一されました。

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次停表示は右上に移設。文字は白で「次とまります」表示となっており、現行他車の装備品(赤文字で「つぎ・とまります」)とは意匠が異なっている点にご注意下さい。これは手持ち予備品の活用との事です。発生元については参加者からも諸説出ており、ワンマン初期車からではないかとの意見が聞かれました。

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現役車として不可欠なワンマン掲示は前面窓に。下降窓を下ろしても見える場所に配されている点に感心します。

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車内スピーカーは目立たないタイプのものに交換されました。これも何かの発生品かも知れません。

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乗車ブザーも小さくなりました。これは交換なのかカバー取外しなのか不明。これに伴いブザーの音も変わっています。なんとなく251形に近い印象もあるのですが。

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ものすごく懐かしかったのが運転台仕切のチェーン復活。ちょうど子供の背丈にあり、これにぶら下がって前を見ていた経験のある方は多い事と思います。

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中扉の取っ手(車内側)。ここは現代の子供さんが磨いてくれた場所でしょうか(【0474】参照)。

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ざっと気づいた点はこれ位ですが、まだまだ隠れたアイテムがあるような気がします。というか細かい点は抜きにしても、無条件で居心地の良い空間になっています。この161号の乗車口、再び入る事ができる日を楽しみにしています。

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【0488】復元161号(5)車内の状況その1

復元161号、車内の様子をまとめて見てまいります。

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2011年6月 車両区

車内見通し。木部はペンキを落として完全に研磨の上、木目を活かした濃ニス調で統一されました。真鍮部品は全て磨き出されており、雰囲気は満点です。ヒータや営業機器等の金属パーツも、同系色で塗装されています。シートはブルー。往時のイメージに近づけたトーンで新調されました。
今回の乗車会には、ライトレール研究の第一人者であるHさんも参加されていました。内外情勢に詳しいHさんも161号の状態には感心されており、ヨーロッパの保存車両のようだ、とのご感想をいただいております。

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床は防火処理を施した木材によるフローリングを実施。これまで淡緑のローンが張られていた部分です。昔の電車というと油引きの床が懐かしいところですが、現役車としては遡上が不可能という条件の下で、最善の手法がとられました。床敷物の交換という形になっているのではないかと思います。トラップドアは工芸品の印象さえ受けます。

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車番プレートは、仕様、位置ともオリジナルの状態で復元されました。プレートの話についてはいずれまた。あと旗挿しも取り付けられています。イベント等での使用も可能との事です。

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川車 昭和参年の車内銘板。配色はコレが原形仕様だそうです。手前に伸びているのが車掌ベルの紐。

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見事に甦った車掌ベル。これぞチンチン電車です。音色も美しいものでした。

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磨き出された運転台横の飾り紋。先の大阪春秋誌(【0445】参照)でも、筆者の方がたいへん注目されていたパーツです。

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つり手支え。ここは往時も塗装されていたようですが、磨き出されるとインパクトは抜群です。棒もニス風になりました。

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【0487】復元161号(4)感謝感謝の一日でした

行程後半、まずは電車を追っかけましょう。

♪走る電車は緑の電車♪

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2011年6月 綾ノ町

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2011年6月 石津

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ちなみにビフォー画像
2010年2月 石津

再び車庫休憩。ここでもサプライズを見せていただけました。

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2011年6月 車両区

気になっていた方向幕部分、覆いを取っていただきました。その瞬間、ギャラリーから大きなどよめきが!

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2011年6月 車両区
なので一般営業に入れる訳です。

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2011年6月 車両区
外観のイメージを大切にしつつ、通常機能を保つために苦心された跡が偲ばれます。

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2011年6月 車両区
工事期間中、不休で尽力された若手社員さん。本当にお疲れ様でした。

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2011年6月 北天下茶屋
行程終了後、各自で回送電車の撮影。当日は参加者以外にも、多数の方が沿線に出ていたようです。昼メシその他、ささやかながらも周辺で経済活動していただけた事と思います。

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当然、打ち上げも沿線で(^^)。

前夜から併せまして、とても楽しい時間を過ごす事ができました。ご参加、ご協力いただきました皆様と、ご高配賜りました阪堺電軌の方々に、心から御礼を申し上げます。

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【0485】復元161号(2)全国から多数の愛好者

続きまして19日(日)には、趣味団体による貸切を実施。さすがに注目度の高い161号だけあって、全国から多数の問い合わせをいただき、50名近い方のご参加がありました。開催決定からごく短期間しかなかった事を思うと驚異的な人数で、161号復元の反響の大きさを実感する事にもなりました。

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2011年6月 東玉出
カメラの砲列の中、宮ノ下に向かう161号。系統板は「廻送」が掲出されています。

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2011年6月 天神ノ森
系統板を「貸切」に替えて行程開始。既に多くの方が乗っています。私もここで乗車。

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2011年6月 車両区
じっくり161号を眺めるのは初めてですが、見れば見るほど丁寧に、既存のものを活用する努力を重ねて作業されていると感じます。

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2011年6月 車両区
後位から。尾灯位置は高いままですが、これはワンマンミラーの関係で仕方ありません。161号は現役車です。

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2011年6月 車両区
山側。鉛丹色の屋根と、ライトとパンタの黒塗装が、思っていた以上に効果を見せています。南海軌道線研究の大先輩であるF様(堺市東区)に色調の印象をお伺いしますと、ほぼ完璧とのお答えでした(^^)。私自身の記憶(グレー屋根の時代ですが)でも、軌道線の車体色は、このイメージが最も近いと思います。当時の電車は、塗替出場直後は少し濃い目に見えた(今の162等に近い)だったのですが、この時代は塗料や環境の関係か、一定稼動した後の車は若干白っぽく(粉を吹いたみたいな感じ)見えていたものです。塗料や方法が違う今、よくぞこの色を出したものだと敬服します。

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2011年6月 車両区
いわゆる「マヨ」構図。台車まわりが再塗装されていないのは全検ではないため。この点から見ても、今回の工事は既存車の改修モデルも兼ねているのではないかと思われます。今の161号の台車は走りこんだ感じが出ていて、車体色の設定と良くフィットしていると思います。

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冠布を被って奮闘中のXさん。車両記録でご高名な方です。今回の161は見逃せないと、リンホフを携えて遠路はるばる駆けつけて下さいました。

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みなさん、成果は如何でしたか

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2011/06/16

【0479】眉目秀麗! 堂々復元161号 ~路面電車まつり2011(4)

注目を集めていた161号復元車も遂にお披露目となりました。

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2011年6月 車両区

見た瞬間からグッときました。緑の車体に赤い屋根。これぞ南海軌道線という雰囲気です。側板もすっきりと仕上げられており、入念な作業が行われた事が感じられます。

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パンタは黒、ヘッドライト周りも黒。ライトは鏡板も美しく磨かれています。こんなキレイな黄緑のライトは久々に見ました。

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羽車社章復活! 色もバッチリです。

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定員記載も往時の様式で再現されました。標記板の文字は可能な限り原版のエッチングをトレースしています。形式欄の右側が若干凹んでいますが、ここがたぶん【電5】を削った跡だと思います。

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中扉には取っ手を再現。これも小学生の子が磨いてくれたのでしょうか。

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後扉はダミーと思われますが、外観上は見事に復元されました。当りゴムも付いています。取っ手はかなりの年代モノです。

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広告枠も前面から移設、本来の位置に帰ってきました。赤や青のタカシマヤ広告を入れてみたいものです。一方ワンマン標記も健在で、この車が現役車であることを主張しています。

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雨樋は所定の改修が実施されたようですが、今回は段付きタイプになっています! 可能な限り往時に近づける努力が払われた事がうかがえます。

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注目したいのは前面窓下の通気孔。従来のタイプは運転、保守の両面でやや難があったといわれていますが、今回はここも改修されました。161号を今後も使用するだけでなく、他車の改修モデルとしての意味もあるのではないかと期待したくなります。

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これは164号の通気孔。ワンマン化時に設置されたものですが、降雨時の取扱いには苦労があったようです。

トータルとして感じたのは、今後の安全運行維持に必要な改修をメインとした上で、可能な限り手持ちの素材を活用し、費用を抑えて復元を実現したという事でしょうか。161号は4月中旬まで通常に営業に出ていましたので、工事期間は正味一ヶ月半、よくぞここまで持ってきたと感心します。車庫の近所にお住まいの方からは、この間毎晩遅くまで、車庫では工事の音が聞こえてきたというお話もお聞きしています。関係者の方々のご尽力に、心より敬意を表します。

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2011年6月 聖天坂
夕刻になってイベントで出てきた161号 RACDAのマーク車と離合

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2011年6月 天神ノ森
後ろ姿は正に南海軌道線 タイムスリップしたかの如き印象でした

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2011/06/11

【0475】報道多数! 161形復元車

話題の161号復元車、10日に報道公開が行われたようで、同日付の各紙夕刊(大阪本社)でも大きく報じられております。産経は朝刊に続いての報道をカラー写真入りで、また毎日は「40年ぶり 迎えにきたよ」(「」内引用)との見出しが泣かせてくれます。

朝日新聞
http://www.asahi.com/travel/rail/news/OSK201106100011.html

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110610-OYT1T00647.htm 

産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/economy/photos/110610/biz11061012100013-p1.htm

毎日新聞
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110610k0000e040030000c.html

サンケイニュース(You Tube)
http://www.youtube.com/watch?v=Ee_ihr7vFt8

asahi.com(You Tube)
http://www.youtube.com/user/asahicom#p/u/0/kyvNFNyknYE

写真が豊富だったのは毎日新聞の「鉄マイ」
毎日新聞 鉄Mai>写真
http://mainichi.jp/norimai/train/graph/romendensha2/

丁寧な復元作業が行われた事が、画像、動画から伝わってきます。阪堺電軌担当者の方々のご労苦がしのばれます。

以上とり急ぎまして。
いよいよお披露目は12日。天気もなんとかなりそうです。

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2011/06/10

【0474】復元161号 地元の小学生も協力

非常に注目を集めている161号の復元に関し、うれしい話題が産経新聞で報じられています。
昨9日、沿線の清水丘小学校(大阪市住吉区)と錦西小学校(堺市堺区)の児童の皆さんが、電車の金属部品の磨き出しに協力、取っ手などの部品をピカピカにしてくれたそうです(^^)。

参考:2011年6月10日付 産経新聞大阪本社 15版22面
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110610/osk11061002210000-n1.htm
記事中の写真では、改装中の161号の姿も見られます。黒塗装になったヘッドライト周りが美しい(^^)。

今の小学生の子の年代にとって、161形が製造されたのは、自分が生まれる70年位前の話になるのでしょう。これを私におきかえると、大阪馬車鉄道の時代になってしまい、ほとんど神話時代の出来事となります。そう思うと、これはきわめて貴重な経験となります。

趣味の先輩のAさんは子供の頃、101形(1967年廃車)に乗車した際、お父様から「これが昔の電車なんやで、しっかり覚えとくんやで」と言われたそうです。普通ならば私達も今、旧型電車に接する子供さん達に、同じ事を伝えなければいけない時期なのかも知れません。しかし今回の161号車は、先を見据えて、しっかりとしたメンテと共に復元された車両のようですので、これからも彼等が大きくなるまで、一緒に時間を過ごしてくれる事が期待されます。

5年、10年、またそれ以上の将来、今回の清水丘と錦西の子らが161号を目にする度に、この日の事を思い出してもらえればいいな、と思います。そしてその時、チン電と沿線が元気になっていてくれれば、何より嬉しい限りです。

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【0470】502号装飾に小変化

都電色502号の側面、昨年の塗装変更時から掲出されていたPR文言のラッピングが取外されています。塗替から丁度1年で、今度の記念HM取付も近づいている事から行われたのかな、と思います。福助仕様のこの姿は、たぶん短期間になると思いますので、見かけられた方は記録をお早めに。

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2011年6月 安立町-我孫子道

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2011年1月 寺地町

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2011/06/04

【0469】快挙!! モ161形をレトロ復元

今年は目玉行事が目白押しの路面電車まつりですが、たぶん筆頭となるのは、161形のレトロ復元でしょう!

阪堺電気軌道様サイト>路面電車まつり開催概要(別紙:モ161形車の昭和40年代復元車両展示について)
http://www.nankai.co.jp/groupinfo/news/pdf/110523.pdf

以前から希望の声が寄せられていた161形のレトロ改装が、今般の全車就役80周年(2次車入籍1931年)を期に実現する事となりました。私も長年に亘りこれを希望していた一人ですし、周囲の趣味者の方々も口を開けば待望論になってはいましたが、実際、ここで現実になってしまうとは・・・。まさかの坂を越えてしまった感さえあります。奇跡的な快挙です。

今回の復元改装、設定年代は昭和40年代となっています。80年の歴史のある電車で、何故に40年代なのかと思われる方が居るかも知れません。逆に40年代という事で、ピンと来た方がいらっしゃるかも知れません。後者の方は、かなり鋭いと思います。カギはたぶん「これからも使う」という事になるのかと思います。
161形は80年に亘り運用されていますが、その装備は、もちろん製造時そのままではありません。いわゆる後天的改造も多く受けていますが、その中で大きめの変化だったと思われるものを、現時点から逆算して振りかえると、概ね下記になるようです

屋根張替(1990頃)、暖房設置(1984頃)、パンタ更新(1981頃)、ワンマン専用化(1981頃)、SM3制動化(1980頃)、車内塗装施工(1976頃)、ワンツーマン化改造(1975頃)、後部ドア閉鎖(1973頃)、蛍光灯化(1964頃)、戸閉器設置(1963頃)、連結器撤去(1963頃)、パンタ化(1963頃)、救助器改造(1961頃)、Yゲル化(1951頃)etc・・・。

戦後の主だった工事を挙げてみると、こういう感じになるのかと思います(年代は個体差もあり、若干アバウトに記しています)。

今後も一線で使用するという条件の下では、営業機器(ワンマン等)や保安関係(制動器等)は基本的に現行仕様を維持する必要がありますし、財政的にも大がかりな装備(Yゲルや連結器、灯具等)の新調は困難だと思われます。こうして考えると、現場の知恵と汗でなんとか戻せそうな年代の上限が、1965年頃になるのではないかと考えられるところです。多くの利用者、沿線住民の方に懐かしんでいただけるという点でも、あまり時代を遡らない方が有効かとも思いますし、昭和40年代というのは妥当な設定ではないかと思います。あまりに拘る向きからは、2本ポールや3扉開閉等を望む声が出てくるかも知れませんが、今回の改装は博物館に入れる訳ではなく、これからも走り、稼いでもらうためのものですから、常識の範囲で反応していただければ、と思います。

今あるモノを活用して、街や電車に元気を出そう・・・という話は、これまでにも何度も記してきました。多くの方からも同様のご意見をいただいており、私自身、あるいはRACDA周辺の活動においても、これは基本線の一つのような気がしています。今回は阪堺電車が自ら、その具体例を提示してくる形になりました。美しくなった161号の姿から、いろんな事を感じていただけるものと思います。まずは路面電車まつりで多くの方に、その艶姿に接していただければ幸いです。

※路面電車まつりでは11時からのセレモニーで車両のお披露目が行われ、指定グッズのセット購入者を対象とした抽選により内覧会も行われるという事です。詳細は上掲リリースをご参照下さい。

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2011年4月 宿院
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【0467】今年は堺からも運転 まつり直通臨時電車

昨年初めて実施され好評だった、路面電車まつり会場への直通臨時電車が、今年も運転されます。今回は浜寺駅前からも設定されており、合計3本走る事になります。充当予定は161形です。時刻は下記の通り。

阪堺線下り=ビリケン号=(ビリケンくん乗車)
恵美須町9:38発→あびこ道(車庫)9:58着

上町線=はんかいくん号=(斉藤 雪乃さん乗車)
天王寺駅前(9:37発)→あびこ道(車庫)9:57着

阪堺線上り=ザビエコ号=(ザビエコくん乗車)
浜寺駅前9:31発)→あびこ道(車庫)9:57着

10時前の我孫子道、続々と161形が集まってくるのは壮観でしょう。今から楽しみな光景です。どうぞ気をつけて撮影、観覧されますよう(募集は既に終了しています)。

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2011年2月 綾ノ町

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