資料

2011/02/03

【0357】交通基本法:辻元清美氏講演会を開催

1月29日、RACDA大阪・堺の主催で、交通基本法の勉強会を開催しました。講師は辻元清美先生(衆議院議員・国土交通委員会理事)です。

昨年末、あおぞら財団(公害地域再生センター・大阪市西淀川区)様が講演会を開催された際、私共もご招待いただき、辻元先生と拝眉の機会がありました。お話をする中で辻元先生は幼少時の短期間、堺に居住され、阪堺線で浜寺へ行かれた記憶をお持ちであるとも伺いまして、これは是非、堺でも講演していただきたいと考え、各方面のご理解を得てスケジュールを確保していただけた次第です。

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2011年1月 妙国寺前
阪堺線でご来場!

講演では、おなじみの親しみやすい口調で、交通基本法への思いと取り組みについて語っていただきました。特に印象に残った点を列挙しますと。

・男ばかりで進めたプロジェクトはアカン
女性の視点が欠けた事業では、上手くいかないと話されました。
ヤローだけで計画したプランに、女性から不興の声があがる例は身近にも多々あります。日々の暮らしは女性と、女性がフォローしている立場の人がメインになっている気がしますし(私も職場と飲み屋と線路傍をウロウロしてるだけやし(^^;)、利用者の視点が抜けたままで進められたプランでは、官民を問わず苦戦するだろうと思います。当日ご参加の女性の方々も、激しく頷いておられました。

・基本法は上位法
交通に限らず、基本法は先ず枠組みを示すものであると。
他の例(環境、男女共同参画等)も例に、基本法と名の付くものの位置付けに対する考えをお話いただきました。交通基本法に関して熱心に研究している方は多いのですが、時に熱心さの余り、自分が希望する対象や分野について満額解答が得られないと、法案そのものを否定的に捉えてしまう向きも散見されるようです。そのお気持ちは判るのですが、それでは話が前に進まないワケで・・・と、以前から感じていたところです。
具体の施策は其々の分野や地域で固めていくべきもので、それを支えるために先ず基本法という考えは理解しやすかったです。

・現実的な対処
与党だけの施策ではない。与党のための施策ではない。
今回のご講演、辻元先生は、昨年11月の「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会@岡山大会【0297】~参照)」の論集も持参されていました。なので堺での私共の活動についてもご存知だったようです。
この日の会場には、公共の交通RACDAの理事長様も岡山からお見えになっていたのですが、辻元先生はRACDA理事長氏に対し、岡山大会の際、民主、自民両党の国対委員長が、交通基本法に関しては共に前向きな姿勢を示された事を確認されていました。
私は国政について詳しい知識はないのですが、法案を与党だけで制定するのは難しい環境のようですし、また与党だけしか賛成できないプランであっても拡張性に乏しいものになってしまうのが交通基本法の現実ではないかと思いますので、ここは柔軟な姿勢を歓迎したいと思います。この現実的な考え方に接した事で、交基法制定が実現に近づいている事も実感できた気もします。

・地域でできること 理念を形にするために
具体的な内容を作るには、地元の取り組みが不可欠。
交基法は上位法(理念法)として生まれますので、そのまま具体的な特効薬となるものではなさそうです。なので個々の地域やジャンル毎での肉付けが重要になってくるだろうというのは、上にも記した通りです。交通に関する基本条例等を定めている自治体も多いですし、堺においても大いに期待したいところ。今回は地元議員の先生も、複数の会派からご参加いただいていたようですし、今後の推移に希望を託したいと思います。
また、ご講演では地域活動、NPO等のありかたについても言及がありました。反対のための反対とか、不満を集めての否定といった活動では、結局は結実しない事が多いという意味のお話がありました。一般論でのお話でしたが、堺や大阪においても全くその通りだと思います。地域でできる事とは何か、前向きな宿題が堺にも課されている気がします。ちなみに当日、岡山RACDA理事長氏からは、MOMO(9200形)第2編成導入に関する募金についてのお話もあり、辻元先生は、その取り組みを高く評価されていました。

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がんばれ!チン電 のバッジをつけてお話下さいました(^^)

終了後、ささやかながら懇親会を実施。辻元先生にはご著書に「阪堺線ガンバレ」とサインをいただきました。大事に保存させていただきます(^^)。
その後、RACDA大阪堺の若手主体で、岡山RACDA理事長様と2次会。ここでも有意義なお話をいただくと共に、大阪堺への激励のお言葉を頂戴しております。また堺の方で、RACDA3団体、あるいは全国の関係団体の方々のイベントへの夢も語っていただいております。少しずつでも形にしていきたいと考えております。

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当日ご参加いただきました皆様、ご協力賜りました皆様と、辻元清美先生には厚く御礼を申し上げます。
今回は急遽の開催決定でしたが、短期間に多数の聴講希望を頂戴しました。ご希望に添えなかった方々、ご案内できなかった皆様には、何卒ご容赦いただきたく思います。次回は定期フォーラムの3回目を、3月中旬に開催したいと考えております。こちらは準備整い次第、当ブログでもご案内させていただけると思いますので、今しばらくお待ち下さいませ。

辻元清美のつじともWEB 様サイト>国会ブログ
広がり深まる交通基本法の議論(2月1日)

http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2011/02/01-2094.html

あおぞら財団様>道路環境市民塾
辻元清美衆議院議員を迎えて交通基本法を学ぶ会(12/25)

http://aozorabsw.exblog.jp/i8

NPO法人 公共の交通ラクダ 様>RACDA理事長発信ブログ
RACDA大阪堺「交通基本法」辻元清美講演会(1月30日)

http://blogs.yahoo.co.jp/bycdb796/61621808.html

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2010/12/23

【0301】堺市:阪堺線支援策の具体案を発表!

12月22日の堺市長会見にて、来年からの具体的な「阪堺線利用者拡大策」が発表されました。

堺市長定例記者会見 2010年12月22日
「阪堺線の利用者拡大策」の実施について
http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_koho/kaiken.html
ユーストリーム動画
http://www.ustream.tv/recorded/11576066?lang=ja_JP

堺市役所様サイト>建築都市局>交通政策課利用者拡大策の実施について

http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_tetuki/riyou_kakudai.html

今回の施策は「阪堺線(堺市内区間)の存続に係る阪堺電気軌道との基本合意について」(2010年10月20日締結)に基づき、阪堺線(堺市内区間)の継続的な運行を図るためのものとされています。以前に構想が示された通り、運賃均一化(200円)の実施と高齢者運賃割引の導入が今回の2本柱で、「福助電車」についても会見で発表されています。

◎堺市内・大阪市内区間の運賃均一化

平成23年1月15日より実施。堺市内~大阪市内の2区間運賃(大人290円、小児150円)を1区間運賃(大人200円、小児100円)均一運賃に。堺市の交流人口の増加を図るとされています。対象者、区間(阪堺線・上町線)、また期日に制限はありません。

◎高齢者運賃割引

平成23年1月15日より実施。市内在住の満65歳以上の方は阪堺線を1乗車100円で利用可に。高齢者の外出支援と社会参加の促進を図るとされています。対象は「おでかけ応援カード」提示した満65歳以上の市民。利用可能日は毎月5・10・15・20・25・30日の各日です。乗降電停の少なくともどちらか一方が、堺市内である事が条件です。

市長会見では運賃均一化で年間12万人の利用増を見込んでいると伝えられました。以前の均一運賃社会実験(2006年秋)の際には、2ヶ月間で3万人の利用増(137%)があったと報告されていますので、最近の阪堺線の勢いから見て、今回の数字は達成可能であろうと思います。また高齢者運賃割引については5.9万人の利用増が見込まれているようです。
会見ではこの他、3月からの堺市内ゾーンチケット導入についても言及されました(こちらは3.6万人の利用増を見込)更に市長のご見解として、運賃低減による利用者増から始まっての阪堺線周辺でのイベントの盛り上げについても語られました。自転車との連携についてもプランが検討されているようです。軌道補修についても市長からの言及がありましたので、今後の展開に大いに期待したいところです。

項目としては以前に報じられていたものではありますが、具体的な内容が日程と共に、しかも市長自らの言葉で発表されると、やはり心強いものがありますね。素晴らしいクリスマスプレゼントになりました。

なので2区間回数券は、まもなく見納めになろうと思います。また正月の臨時キップ(住吉発)も同様かと。コレクションを所望されている方は、お早めに購入しておかれる事をお勧めします。運賃表などの掲示も、どうぞ記録しておいて下さい。

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2010年12月 501号 2点撮影:I様
ワーキングの若手I様から本日、早速出てるよ、と。通勤時の写メ画像です。

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【0299】論集掲載原稿 ~岡山大会(3)~

岡山大会論集の原稿を下記に示します。
原稿には紙数制限があり、内容はかなり要約を迫られています。また発表にあたっては15分の持ち時間が定められており、パワーポイントを併用しつつオーラルでの説明を行う形となりましたので、原稿に当日の発表内容の全てが含まれているものではありませんが、この点ご容赦下さいませ。
なお脱稿は10月22日で、当初〆切を数日遅れています(^^,。理由は文中記載の通りですが、ご理解いただきました事務局の皆様には、この場でも厚く御礼を申し上げる次第です。

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阪堺電気軌道堺市内区間 存続運動の経緯と現況

阪堺線存続検討ワーキンググループ 

はじめに
 2010年10月20日、阪堺電気軌道・山本社長は堺市・竹山市長と会談を持ち、阪堺線堺市内区間の2011年4月以降の運行継続について基本合意を交わした。これにより、2009年秋より注目を集めていた同区間の存廃問題は、当面の解決を見る事となった。存続活動に取り組んでいた者の一人として、一応の安堵を覚えてはいるものの、今後取り組むべき問題は山積しており、活動には一層の充実が求められているのも事実である。今回の運行継続合意を機に、路線存廃問題と存続活動の経緯を振り返ると共に、今後に向けての方向性を探ってみる事としたい。

1.急浮上した存廃問題
2009年9月の堺市長選の結果を受け、LRT東西新線(南海本線堺駅-阪堺線大小路-南海高野線堺東駅間 約1.7km)は建設中止。これに伴い浮上したのが阪堺線堺市内区間(我孫子道-浜寺駅前間 約7.9km)の存廃問題である。新線計画と一体として高度化が計画されていた既存路線が、一転、廃止不可避の危機的状況に直面する事となった。

2.阪堺電気軌道 近年の動向
 阪堺線は1911年の開業。後に合併した南海鉄道上町線等と共に大阪軌道線を構成した。高収益路線として長く南海の屋台骨を支えたが、昭和年間中盤より乗客数が漸減に転じ赤字部門化。度重なる合理化の後1980年、軌道部門の分社を実施した。以後、収益面では善戦を続けていたものの乗客減は続き、1990年代後半からは関連事業を含めた収益も悪化した。連結決算導入を控え、南海系列全体での体質改善が急務となる中、乗客減著しい阪堺線堺市内区間の扱いが俎上に上った。阪堺では積極的な販促活動を行うと共に、堺市当局に対し、乗客増と事業者負担の軽減に関する折衝を行ったが、市側から即効性、具体性を伴う回答は得られなかった。2001年、阪堺は堺市に対して公式に支援要請。さらに2003年春、自力での存続を限界とし、堺市に阪堺線(堺市内)の存廃協議書を提出した(事実上の撤退表明)。折りしもこの頃、堺市においてはLRTによる東西新線の構想が具体化、以後数年の経緯の後、阪堺線堺市内区間との一体運営が決定、路線の再生は確実視されていた。同計画は公設民営方式の導入が決定、架線レス方式検討等の話題もふりまきながら、特許申請を目前に控えていた。

3.存続・活性化活動の立ち上がり
 2010年2月、阪堺線存続検討ワーキンググループ(以下、WG)は、「阪堺線再生プラン」提言書をまとめ、堺市市長、堺市議会正副議長に提出すると同時に関係各方面に発表を行った。対外的な活動開始はこの時からで、一般的な路線存続活動の経緯(組織を作り活動基盤を整備し、一つの結論として提言書等を発表)とは異質な形となっている。これは市長選直後の沿線に存在した誤解を避けるべく、具体的かつ一定の説得力を有する活動である事をアピール必要があった事から生じたもの。当時、阪堺線存廃問題が有していた特殊性について、ご拝察いただければ幸いである。

4.活動の定着と進展
 WGはメンバー、内外協力者を交えての討議を月2~5回程度開催。この間対外的に実施、あるいは継続中の主な活動を以下に列挙する。特に路面電車サミットにおいては、全国路面電車愛好支援団体の一員に加えていただき、「サミット宣言」に阪堺線存続への一文を加筆していただくなど、格別のご高配を賜った。

・阪堺線存続危機訴求ポスター掲示(2010年3月)・・・阪堺全電停、沿線多数箇所に掲出。
・沿線美化活動(同年3月から3回実施)・・・各種団体とのコラボも実施。今後も継続計画中。
・近畿弁護士会との意見交換(同年4月)・・・「公共交通優先のまちづくり」提言メンバーと討議。
・障がいをお持ちの方々と意見交換(同年5月)・・・「大阪にLRTを走らせる会」会員と討議。
・第10回路面電車サミット出席(同年5月)・・・阪堺電軌の現況を報告。存続活動への支援を要請。
・路面電車まつり参加(同年6月)・・・阪堺電軌車庫公開行事にブース出展。存続支援を訴求。
・阪堺線活性化フォーラムを開催(同年8月)・・・沿線識者を招き討議。今後も継続計画中。

5.行政・事業者の取り組み
今春以降、行政・事業者において見られた主な動きは下記の通り。

2010年3月  堺市 庁内にて阪堺線活性化検討を開始
2010年4月  堺市 阪堺線活性化市民提案公募
      南海 I Love チン電キャンペーン開始
2010年6月  堺市 阪堺線支援策(案)を発表
      南海阪堺・東京都電のコラボ強化
2010年7月  阪堺 堺市支援策による協議応諾を表明
2010年8月  堺市議会 阪堺線支援策を討議
2010年9月  堺市議会 阪堺線支援を含む補正予算を承認(全会一致)
2010年10月 堺市・阪堺は2011年4月以降の運行継続について基本合意

6.本邦公共交通界における阪堺線問題
 昨年以降、めまぐるしい変化を見せた阪堺線周辺情勢は、一応常識的な着地点に達したかに見える。特に竹山市長の交通問題に関する認識の進化は目覚しく、これに対する市議会の冷静な対応と共に、今回の運行継続合意に果たした功績の大きさは特筆に価するものと考える。
 公共交通の維持活用と発展がもたらす可能性について、研究者間における認識は日毎に深化してきた反面、一般の市民生活との接点の希薄さから、結果として一部篤志家による符丁世界の如き印象を持たれてきた感がある事は否めない。それでも社会は回り、研究者はかかる事態を周囲の同士と嘆くばかりの日々が続いていたが、それだけでは済まない時代が、いよいよ到来してきた感を強く受けている。昨今の公共交通をとりまく情勢について、一定の社会見識を有する人物が正しい情報を取得すれば、自ずと方向性は定まってくるものであるという実証例を示せているなら、堺市でおきた様々な混乱事例にも、相応の意義があったのかもしれないと考えている。

おわりに
 来春以降の運行継続合意は交わされたが、予算、施策の面では2010年度予算による単年度の支援措置が決定した状態であるに過ぎず、今後の状況如何では、支援策の縮小、廃線問題再燃の可能性も少なからず存在している。これらを踏まえWGには、さらに精力的な路線存続活性化活動が求められているものと考える。堺においては沿線外居住層の方々への理解深度化(市内総合交通体系の構築も含)、阪堺沿線では大阪市内側の市民、組織の方々との連携強化、さらに行政、事業者、各地の交通支援団体との連携や交流など、今後の取組対象は多岐に亘っている。課題は山積しているが、何より愛するチンチン電車・阪堺線の周辺で今後も活動できる機を得られた幸運に感謝し、個々のテーマを楽しみつつ、息の長い活動を続けてきたいと考えている。これまで各方面から賜ったご支援、ご厚情に感謝すると共に、今後さらに倍旧のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げる次第である。

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2010/11/02

【0252】支援策 阪堺電気軌道リリース

阪堺電気軌道サイトにて、阪堺線(堺市内区間)の存続に係る基本合意に関するリリースが出されています。

阪堺電気軌道様サイト>阪堺線(堺市内区間)の存続に係る基本合意について(平成22年10月20日)
http://www.hankai.co.jp/topics/pdf/101026.pdf

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「平素より格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
平成22年10月20日に、堺市と『阪堺線(堺市内区間)の存続に係る基本合意』を締結いたしましたので、資料を掲載いたしました。」

「阪堺線(堺市内区間)の存続に係る基本合意について
当社阪堺線(堺市内区間)の存続に対する支援策の実施に向けて協議してまいりましたが、この度堺市と当社の間で支援に係る基本合意に達しました。
堺市には、阪堺線の公共交通機関としての必要性、重要性を認め、その存続のために支援するという意思をお示しいただいたことに感謝いたします。
また、市民の皆さまをはじめ多くの方々には、日々阪堺線をご利用いただくとともに、活性化に資する様々な取組みを展開していただいていることについても、深く感謝いたします。
基本合意において、今年6月末に堺市より提示いただいた阪堺線(堺市内区間)への支援については、堺市の総合交通体系の一環として、沿線を含む市域全体の活性化を目的としたものである、とされており、単に一交通事業者への経営支援としてではなく、堺市のまちづくり政策の一環として実施されることをお示し頂いた意義は大きいと考えます。
当社といたしましては、今後も引き続き阪堺線を安全、確実に運行していくとともに、この度の支援を活用した運賃割引をはじめ、企画切符の発売やイベント開催等、さらなる利便性の向上並びに利用者拡大策に積極的に取り組んでまいります。
平成 23 年度以降の支援策については、引き続き協議していくこととなっていますが、安定的に運行を継続するためには、継続的な支援が不可欠です。
また、施設の老朽化対策や、路線の高度化、そして永続的に路線を存続させる仕組みとしての公有民営化についても協議させていただきたい考えています。
今後、阪堺線(堺市内区間)が、支援によってお客さまを増やし、沿線を含む市域全体を活性化することが出来れば、全国で厳しい経営状況に直面している公共交通に対し再生のモデルの一つとなることを期待し、取り組んでまいりたいと考えております。
市民の皆さまをはじめ多くの方々にも、これからもなお一層、阪堺線のご利用をお願い申し上げます。
以上」

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「」内、上掲リリースより引用。色文字処理は引用者(私@K生)

このリリース文は現時点でも既に高い評価を得ているようですが、後世の評者からも同じ見解を得られるのかどうかは、これから先の動向に懸かってきていると思われます。一つの局面を過ぎ、更に大きな注目を集めているプロジェクトとなった感もある阪堺線。行政と事業者の方々の奮戦を願うと共に、外部からも応援できる術を今後も模索していきたいと思っています。
リリースでは2010年度堺市補正予算による支援内容、10月基本合意の主な内容についての資料も用意されています。併せて以下に引用させていただきます。
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「(参考)
1.堺市(平成 22 年度補正予算)による支援内容
①利用者拡大策への支援
ゾーンチケットの発売、
高齢のお客様への運賃割引制度、
2区間運賃(290円)の1区間均一運賃(200円)化等
②運行の継続に必要な経費への支援
施設の保安・保守等に要する経費
2.基本合意(平成 22 年10 月20 日)の主な内容
①阪堺線(堺市内区間)への支援は、堺市の総合交通体系の一環として、沿線を含む市域全体の活性化等を目的としたものであり、堺市と阪堺は、阪堺線(堺市内区間)の継続的な運行に努める。
②堺市は、阪堺線(堺市内区間)の存続が図れるよう、支援を実施する。
③阪堺は、利用者拡大に努める等、さらなる努力を行う。
④堺市は、施策の検討・検証及び経営状況の確認等を行う。
⑤堺市は、総合都市交通計画において、阪堺線(堺市内区間)の位置付けについて検討を行う。
⑥阪堺線(堺市内区間)の公有民営化については、総合都市交通計画に係る検討状況等を踏まえ、協議を行う

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「」内、上掲リリースより引用。色文字処理は引用者(私@K生)

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2010/10/25

【0243】存続合意:21日朝刊報道

21日朝刊では、地域面を中心に各紙で続報が伝えられました。
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=特記以外共通:2010年10月21日付朝刊 大阪本社=
日本経済新聞 14版39面(近畿経済B)
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819890E0E2E2E0E58DE0E2E3E2E0E2E3E29E9693E2E2E2;au=DGXZZO0195606008122009000000
毎日新聞 14版21面(堺泉州)
webで確認できず
朝日新聞 14版23面(堺泉州)
http://mytown.asahi.com/areanews/osaka/OSK201010200163.html
産経新聞 15版19面(大総合)
http://www.sankei-kansai.com/2010/10/21/20101021-044988.php
読売新聞 14版27面(堺泉州)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20101021-OYT8T00093.htm
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竹山市長
堺が元気になるための投資。税金投入を堺の活性化につなげたい(毎日)
市民の理解に感謝。堺の往年のにぎわいを取り戻したい(毎日)
経営を厳しくチェック 公有民営化の有効性と限界を検証(朝日、読売)

山本社長
民間企業への支援ではなく、街づくりの一環としての支援と市が示したことに意義。(毎日)
国内の都市交通再生のモデルケースにしたい。(毎日)
使える交通機関として市民に認められたい(産経)
市の支援で市民に利便性を感じてもらい、活性化への糸口をつかみたい(読売)
市の支援とは別に、定期券の値下げを検討(読売、毎日)
路線の存続には経営の安定が欠かせない(朝日、読売)

堺市説明
2区運賃値下げにより
1~3月で5万人の利用増(朝日)。年間21万人の利用増(産経)

記者見解
確定している支援はあくまで今年度分だけ(日経)
公有民営化に市側は慎重姿勢(朝日、読売)
支援の効果次第では廃止論が再浮上する可能性も(読売)
長期的に続くかは、今後の利用者の動向や上下分離論の扱いが鍵を握る(日経)
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※毎日は20日夕刊(【0241】参照)で大きく先行 更に21日の地域面でフォローという位置づけのようです

アウトラインは上記の通りです。詳細は記事(URL参照)もご覧下さい。
この他、いくつか気になる表現もありましたが、これは次に併せて記します。

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【0242】存続合意締結:堺市役所リリース

堺市役所の方でリリースが出されています。

堺市役所様サイト>新着情報>阪堺線(堺市内区間)の存続に係る阪堺電気軌道(株)との基本合意を締結しました
http://www.city.sakai.lg.jp/topics/news_detail.cgi?kanriid=201010036
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市では、阪堺線(堺市内区間)の存続について、平成22年10月20日、阪堺電気軌道(株)と基本合意を締結しました。

【基本合意の目的】
 阪堺線(堺市内区間)への支援開始にあたっては、堺市と阪堺電気軌道(株)の責務や役割、効果検証 、経営努力の取組などについて、合意をする必要があります。
 そこで、以下(要旨)の内容について阪堺電気軌道(株)と合意をいたしました。

【基本合意の要旨】
■支援の目的
○堺市の総合交通体系の一環として、沿線を含む市域全体の活性化等を目的に、支援を実施する。
○堺市と阪堺電気軌道(株)は、市民と連携を図り、阪堺線(堺市内区間)の継続的運行に努める。
■支援の実施
○堺市は、阪堺線(堺市内区間)の存続が図れるよう支援を実施する。
■支援策の詳細、経営努力、効果の検証
○具体的な支援策の実施については、別途詳細を定める
○阪堺電気軌道(株)は、さらなる経営努力を実施
○堺市は、施策の検討・検証及び経営状況の確認等を行う
■総合都市交通計画について
○堺市は、総合都市交通計画の策定、検討において、阪堺線(堺市内区間)の位置付けについて検討を実施する。
■公有民営化について
○総合都市交通計画に係る検討状況等を踏まえ、協議を実施する。

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文字箇所、上掲リリースより引用。

基本合意書の内容については、上記となるのかと思います。続いて21日の報道を見ていきます。

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2010/10/21

【0240】大阪府:バスdeおトクなキャンペーン実施

大阪府のエコファミリーキャンペーン連絡協議会主宰の、エコなおでかけプロジェクト【バスdeおトクなキャンペーン(バストクキャンペーン)】が今年も実施されます。

大阪府庁様サイト>産業・労働・まちづくり>交通・道路>バスdeおトクなキャンペーン
http://www.pref.osaka.jp/toshikotsu/bustoku/

エコなおでかけプロジェクト ブログ
http://busecofamily.blog75.fc2.com/

期間は11月1日から11月30日まで。この間、バス車内等で配布される「おでかけパス」を提示すると、府内の施設や催しで割引などのサービスが受けられるものです。大阪南部のエリアでの参画事業者は南海バス、ウイング金岡、ウイング南部、近鉄バス、大阪市バスが挙げられています。

「ご協賛の募集、ご支援のお願い」の項目では、広告、協賛企業の募集も行われています。賛同企業にメリットがある一方、主宰者の負担軽減にも有効と思われます。

この種の取り組みは各地の公共交通で行われており、阪堺電車沿線でも今後の活性化プランの中でクローズアップされてくる事業であろうと思われます。参考にしたい面は多々あると確信します。ご興味のある方は是非ご一読下さい。
上掲サイトにはワーキングでもお世話になっている、はたなかひろし先生の可愛いイラストも配されています。こちらもどうぞご覧下さいませ(^^)。

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2010/10/02

【0213】堺市支援策可決:新聞報道(10月1日)

補正予算可決に関し、阪堺線関係で新聞報道された内容を以下に記します。
一部、30日NHK報道【0212】と重複します。

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○補正予算概略

一般会計補正予算案を可決 阪堺線関係7500万(各社)
安全運行確保経費6000万、利用者拡大支援1500万(毎日、産経)
可決は全会一致(朝日、読売)

○年度初からの経緯

今年度当初予算での補助1億6000万 これまで支出凍結中→解除の方向(朝日)
当初予算、補正合せて今年度2億3500万を確保(産経)
6月発表支援策案に対し、阪堺は市議会の動向を見た上で合意、としていた(読売)

○事業者の反応

市の支援開始により路線維持へ(日経)
2011年4月以降の存続 10月中にも阪堺と堺市で正式に(朝日)

○具体的施策

来年1月から運賃軽減(朝日、読売)
高齢者利用割引(産経)
大阪市内-堺市内 1区200円に(朝日)
堺市は近く大阪市に阪堺線利用促進策の協議申し入れ(朝日)

○市議会の付帯決議

市議会決議は5会派(読売)
市総合都市交通計画の早期策定(毎日)
支援策の定期的検証、効果測定(読売、毎日)
大阪市、阪堺・南海に利用促進働きかけ(毎日)
阪堺線単独の公有民営化には慎重に対応(読売、毎日)

○竹山市長コメント
これで存続していただけると思う。市民にいかに利用してもらうかを考えていきたい(読売)
市民の熱い思いが議会の同意を得るエネルギーになった(毎日)
これで10年間OKということでなく、経営改善状況を毎年チェック(毎日)
利用客増加策や総合的交通体系のあり方を早急に示していきたい(産経)

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=各社共通:2010年10月1日付 大阪本社=
読売新聞:14版29面(堺泉州)
朝日新聞:14版35面(社会)
毎日新聞:14版23面(堺泉州)
産経新聞:15版24面(堺泉北)
日本経済新聞:14版43面(近畿経済B)

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2010/09/30

【0212】堺市議会:当年度補正予算承認

堺市の9月度議会は本日最終日を迎え、本会議で採決が行われました。
本日18時のNHKニュース(ニューステラス関西)で報道がありました。

阪堺線支援の当年度補正予算(7500万円)は全会一致で可決されたとの事です。補正予算は保守費用(線路・保安関係)6000万円、利用促進支援策(運賃割引等)1500万円と報じられました。この中には国の補助も入っていると思いますが、これについては触れられていません。

また関連して付帯決議が議決されたとの事です。6月に堺市側から示された10年約50億(国の補助含む)の支援計画案について、慎重な協議を求めるというものであったようで、市内交通網の総合計画の早期作成、定期的な支援効果の検証、具体的な経営方針の確立を事業者に求める等の内容であったと伝えられています。

竹山市長はインタビューに対し、まず阪堺電気軌道(南海を含む広義の事業者を指すと思われます)の経営努力の必要性を挙げた上で、利便性の向上、利用増への取り組みの検討を市民と共に進めていく必要性について言及されていました。

これを受けた阪堺電気軌道のコメントとして、先ず補正予算の承認議決についての謝意を述べ、今回議会で挙げられた要望を精査、社としての考えをまとめた上で、早急に市側と協議を行いたい、との内容が伝えられています。

NHK大阪放送局様サイト>ニューステラス関西>9月30日 堺市議会本会議採決
http://www.nhk.or.jp/osaka-news/index.html

注目された9月30日でしたが、とりあえず本日のサドンデスは避けられたようです。付帯決議の詳細は公開されておらず、慎重な協議という表現は微妙なところではありますが、もとよりいきなりの満額回答は難しいと予想しておりましたので、以降前向きな議論によって肉付けされていく事を期待しております。

堺市役所および南海電気鉄道、阪堺電気軌道サイトでは、今夕時点でリリースは出ていないようです(最終閲覧20:30)。付帯決議その他も含め、明日以降の報道を待つ事としましょう。

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2010/09/08

【0200】堺市:パブコメ詳報を公開

先に【0181】で速報版をお伝えしました、堺市のパブリックコメント募集結果の詳細版が公開されています。集まった意見の要旨と共に、市としての考え方も記されています。

堺市役所様サイト>建築都市局>交通政策課>支援策(協議案)に対する意見募集(パブリックコメント)について
支援策(協議案)に対する意見募集(パブリックコメント)の実施結果 (PDF8KB)
http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_tetuki/img/kekka.pdf

ご意見の要旨と本市の考え方(PDF32KB)
http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_tetuki/img/shiensaku.pdf

内容については、今後追って見て行きたいと思います。
阪堺線支援に反対されている方のご意見については、いろいろな感想をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。中には、これは本当に2010年の意見なんだろうかとか、同じ意見を行政や市議の方が話されたとしたら大層な話題になってしまいそうだな、といったモノも含まれている気がしますが(^^;、このような意見も、現実に市民の一部から寄せられているという点については、特に全国の読者の皆様に、冷静に見ていただきたい気がします。今この街では、交通問題の最前線で、こういう意見も出ているという事実です。今後の本邦公共交通のあり方を考える上でも、貴重な資料となりそうな気がしています。そういう意味も含めまして、どうぞご一読いただきたいと思います。

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