公共交通

2011/06/16

【0483】阪堺電車 46年ぶり乗客増!

路面電車まつりの様子は夕方のニュース等でも紹介されましたが、当日、阪堺電車の社長さんが挨拶で話された昨年度の利用者数増加の話題について、14日付の読売新聞が取り上げてくれています。

2011年6月14日付 読売新聞大阪本社朝刊 14版32面
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110614-OYT1T00384.htm

増加は46年ぶりとの事で、阪堺上町併せて、前年比101%の数字がでているそうです。1%かと軽く思われる方がいるかも知れませんが、昨今の公共交通の動向、あるいは世情全般の様子を考えていただきたいところです。右肩下がりが前提みたいな世の中で出た数字である事を勘案すれば、その重みと価値をご理解いただけるものと思います。

今回は「前年度」比になっており、今春以降の堺市の支援策(200円均一や敬老優待)、年末の阪堺の自助努力(定期券運賃引き下げ)等は、期間の中では後半の僅かなものとなっていますので、これら施策の浸透が進んだ今年度は、さらに良い数字への期待も高まります。今後の動向に注目したいところです。

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2011年6月 我孫子道
まつり翌日。普段に戻った我孫子道では、堺への電車を待つ人がたくさん

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2011/03/05

【0383】堺おもてなしチケット(3)今後の拡張性にも期待

という事でデビューした「堺おもてなしチケット」。相当に使いでのある企画になっている訳ですが、それと共に今後、さらに充実したものになる可能性を多分に秘めているように感じます。

・協力施設・店舗の優待
今企画の大きな柱となっている部分で、協力店では其々に可能な範囲で積極的な対応をして下さっているという印象です。このうち市内ホテルで2件、興味深い例がありました。

 リーガロイヤルホテル堺・・・宿泊2割引(!)の上に15時アウトまで対応
 シティホテルサンプラザ・・・プレミアクーポン(200円×5券片)の進呈

共に大きな優待額です。480円のキップなら十分に元がとれます。リーガロイヤルが2割引というと、軽い食事代位は捻出できます。一方プレミアクーポンはサンプラザ内で有効の地域振興券を出してくれているのと同じ効果がある訳で、ともに大盤振る舞いといって良いでしょう。方向性として、前者は堺へ来られた宿泊客、後者は地元利用を念頭に置いたプランではないかと思われます。この2件が併記されているパンフを見ると、「堺おもてなしチケット」は、堺の観光客と地元市民のどちらにも使ってもらえ、さらにリピーター化してもらえる事も意識されている企画であると感じます。

これまで堺市の施策では、割合と地元向け、または観光客向けのどちらかに特化した企画が多かったように感じています。特化すること自体は悪くないのでしょうが、対象層以外には施策のメリットとか、それ以前に存在そのものが見えないというケース(タテ割りのせいなのか?)も散見されていた気がします。様々な施策を抱合して、全体にボリューム感を出すためのツールとして、阪堺線やバスなどの公共交通は有効な存在であると改めて実感するところです。

パンフによると今回の企画に協力されたスポットは37箇所との事。今後もどしどし募集、参加していただきたいものです。対象店舗は立上がり時点で旧市内が中心になっていますが、チケットエリア外のお店が入っていても問題はないだろうと思います。「おもてなしチケット」で旧市内周辺を回遊した人が、帰りしなに近所の店で何か優待してもらっても別に不都合はないでしょうし。この時勢、パンフに地図と写真が掲載されるだけでもメリットだと思っていただけるお店の方には、どうぞご検討いただきたいと思います。

・発売、発券体制

今回は使用日がスクラッチではなく日付印での対応となりました。これについては全くの部外者の推測ですが、磁気カード化が進んでいる南海バス側での対応の煩雑さの回避や、堺市の支援策として使用日のデータ捕捉が必要となっている事が原因なのかな、等と考えています。
車内売や前売の自由度を高めるためには、ベースの磁気化、阪堺電車への磁気カード導入、あるいは運転士さんにハンコを持って乗ってもらう等の案が浮かびますが、現状あるいは今後を考えた場合、そのいずれも得策とは思えず、これは致し方ないのかなと思います。将来像としてはICカードの導入が検討される事になろうと考えられますので、こちらに期したいところです。最近は商業施設でのICカードによる支払が普及していますが、堺市では2007年頃、市内の商店街(堺東、泉ヶ丘他)でもICカードの使用実験を行っており、早い段階から土壌はできていると思います。優待サービス等とのリンクも比較的容易であろうと思うところです。
もっと多くの場所で入手したいとの声も出てくると思います。これも当然の意見なのですが、販売を委託するには一定の手数料を出さなければいけませんし、全体で480円のキップで、どこまで手数料を出せるのかというのが問題となってくるのでしょう。この点、コンビニで応じられたのはアンスリーの2店だけというのは象徴的な例のように思います。FCのお店では一般に、オーナー自身は良くても本部の縛りがきつくて対応が困難になるという話も聞きますし、なかなか難しい話かと。この辺も、ICカードの導入で若干の対応はできるようになるのかも知れませんが。

・フリー利用範囲

フリー乗降の対象エリアをもう少し広げて欲しいという声も出てきそうですが、堺市の阪堺線支援プロジェクトという位置づけから、阪堺線については、我孫子道が北限になるのは止むを得ないでしょう。南海バスについては、他のフリー券との価格差との整合性もあって、この範囲になっているのかと考えられます。阪堺電車や南海バス周辺では、既存のフリーきっぷ類が複数存在していますので、エリアについては、其々を目的に応じて使い分けるのがベストという事になりそうです。

一方、堺市の施策として見た場合は、違った角度からの拡充が望まれてくる事になるような気がします。今回「おもてなしチケット」では、エリア内で一定の消費行動をとれば、交通費は実質チャラにできるという施策の例が示されました。これは市内商工の喚起と公共交通利用促進の2つの観点から、画期的なプロジェクトであると考えます。良質の施策ですので、堺市内全体への展開を期待する意見も出てくるのではないかと思いますが、この場合は阪堺線支援策の枠組みを超えて、さらに意欲的な施策へと発展する可能性もあるのではと夢が膨らみます。スルット関西で出ている地域1day系企画の堺版のようなものであれば、比較的イメージしやすいのではないかと思います。実現すればたぶん、全国でも先進的な事例となる事でしょう。
ただ、いずれにしても、今回の「おもてなしチケット」が一定の答えを出さないことには、次のステップもありません。ここは折角の意欲作が、所期の成果を挙げてくれる事を祈るばかりです。

・既存フリーきっぷ類とのリンク 大阪市内他、地域との連携
利用者への優待サービスは、既存のフリーきっぷ類でも設定されているものがあります。「まん福チケット」(【0008】参照)や「のんびりおでかけん」(【0145】参照)については、かなりの注目度と成果を残しているのはご承知の通りです。今後は各種の企画に付帯する優待措置の統合あるいはリンクというのが、一つのテーマになってくるのではないかと感じています。例えば「テクテクきっぷ」一枚で、沿線内外の各地における様々な優待やイベントを実現できれば、というのが目標になるのかも知れません。もちろん大阪市内での対応は、堺市役所にだけ期待して済むような話ではありません。私共もいろいろと、前向きに検討していきたいと考えているところです(^^)。

いま改めて「堺おもてなしチケット」を概観してみますと、阪堺線支援策の一環として考えられた施策として、堺市は可能な範囲で最大限の努力をされたという印象を受けます。ご担当者のご労苦には心より敬意を表したいと思います。市の事業という枠組みの中、また時間的な制約もあったであろう中でまとめられた企画ですので、いろいろと要望事項も出てくるものと思いますが、今回示された方向性は正しいものであると確信しますので、まずは世に出たこのチケットを大切に育て、そして将来につないでいってほしいと思います。これから時間の経過とともに、いろんな将来像が見えてくると思います。それらの多くが良い形で結実し、堺・南大阪の底力をアピールできるものになる事を願って止みません。

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なので今日も使用してみました。アンスリー堺駅で購入。
発行箇所はコンプリートしようかと思います(^^;。

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【0381】堺おもてなしチケット(1)いよいよスタート!

注目の「堺おもてなしチケット」が、3月1日から発売開始されました。

南海電気鉄道様サイト>グループ>「堺おもてなしチケット」の発売について(阪堺電気軌道、南海バス連名リリース)
http://www.nankai.co.jp/groupinfo/news/pdf/110218.pdf

リリースにも有る通り、このキップは阪堺電軌、南海バス相互間の利便性を高め、堺市内に於ける観光誘致および両社沿線の活性化を図るためのツールとして位置づけられています。
価格は大人480円、小児240円。フリー乗車範囲は、阪堺線の堺市内区間と、南海バスの指定エリア(市内中心部)となっており、北が大和川、南が塩穴通、東は13号線を基本としてプラス仁徳(JR百舌鳥駅)まで、西は臨海線ベースにプラス堺浜付近という構成になっています。バスについては従来の都心フリー券やまん福チケット等より一回り小さく、その分価格を抑えた設定がなされたようです。発売場所は阪堺電車の我孫子道、浜寺駅前、南海バスの堺東案内所、堺駅発売所と堺営業所、堺市観光案内所3箇所(堺東、堺駅、大仙公園)、またアンスリーの堺東、堺の各店でも扱っています。その他にも発売されているスポットがあるようで、パンフでは臨海ホテル石津の名前も記載されています。阪堺電車と南海バスでは一週間前から前売り可、他所は利用当日の発売となっています。

今回の企画は、電車・バスのフリー乗降だけでなく、チケット提示による市内協力施設・店舗での優待サービスが盛り込まれています。この種のコラボは従来の券種(まん福チケット等)でも行われていましたが、今回は店舗数、内容とも、さらに進化したものになっているのが注目されます。上手く活用すると、キップ代がチャラになるような行程も組めそうです。詳細は下記リリースをご参照下さい。

●関連リリース一覧
堺市役所様サイト>建築都市局>交通政策課>利用者拡大策の実施について>ゾーンチケット(堺おもてなしチケット)の発行
http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_tetuki/riyou_kakudai.html

阪堺電気軌道様サイト>堺おもてなしチケット
http://www.hankai.co.jp/ticket/index.html#omotenashi
南海バス様サイト>堺おもてなしチケット
http://www.nankaibus.jp/rosen/card/sakai_omotenashi/index.html

阪堺>交通案内図
http://www.hankai.co.jp/ticket/pdf/omotenashi_kukan.pdf
阪堺>堺おもてなしマップ
http://www.hankai.co.jp/ticket/pdf/omotenashi_map.pdf
阪堺>特典一覧
http://www.hankai.co.jp/ticket/pdf/omotenashi_tokuten.pdf

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2011/02/03

【0357】交通基本法:辻元清美氏講演会を開催

1月29日、RACDA大阪・堺の主催で、交通基本法の勉強会を開催しました。講師は辻元清美先生(衆議院議員・国土交通委員会理事)です。

昨年末、あおぞら財団(公害地域再生センター・大阪市西淀川区)様が講演会を開催された際、私共もご招待いただき、辻元先生と拝眉の機会がありました。お話をする中で辻元先生は幼少時の短期間、堺に居住され、阪堺線で浜寺へ行かれた記憶をお持ちであるとも伺いまして、これは是非、堺でも講演していただきたいと考え、各方面のご理解を得てスケジュールを確保していただけた次第です。

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2011年1月 妙国寺前
阪堺線でご来場!

講演では、おなじみの親しみやすい口調で、交通基本法への思いと取り組みについて語っていただきました。特に印象に残った点を列挙しますと。

・男ばかりで進めたプロジェクトはアカン
女性の視点が欠けた事業では、上手くいかないと話されました。
ヤローだけで計画したプランに、女性から不興の声があがる例は身近にも多々あります。日々の暮らしは女性と、女性がフォローしている立場の人がメインになっている気がしますし(私も職場と飲み屋と線路傍をウロウロしてるだけやし(^^;)、利用者の視点が抜けたままで進められたプランでは、官民を問わず苦戦するだろうと思います。当日ご参加の女性の方々も、激しく頷いておられました。

・基本法は上位法
交通に限らず、基本法は先ず枠組みを示すものであると。
他の例(環境、男女共同参画等)も例に、基本法と名の付くものの位置付けに対する考えをお話いただきました。交通基本法に関して熱心に研究している方は多いのですが、時に熱心さの余り、自分が希望する対象や分野について満額解答が得られないと、法案そのものを否定的に捉えてしまう向きも散見されるようです。そのお気持ちは判るのですが、それでは話が前に進まないワケで・・・と、以前から感じていたところです。
具体の施策は其々の分野や地域で固めていくべきもので、それを支えるために先ず基本法という考えは理解しやすかったです。

・現実的な対処
与党だけの施策ではない。与党のための施策ではない。
今回のご講演、辻元先生は、昨年11月の「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会@岡山大会【0297】~参照)」の論集も持参されていました。なので堺での私共の活動についてもご存知だったようです。
この日の会場には、公共の交通RACDAの理事長様も岡山からお見えになっていたのですが、辻元先生はRACDA理事長氏に対し、岡山大会の際、民主、自民両党の国対委員長が、交通基本法に関しては共に前向きな姿勢を示された事を確認されていました。
私は国政について詳しい知識はないのですが、法案を与党だけで制定するのは難しい環境のようですし、また与党だけしか賛成できないプランであっても拡張性に乏しいものになってしまうのが交通基本法の現実ではないかと思いますので、ここは柔軟な姿勢を歓迎したいと思います。この現実的な考え方に接した事で、交基法制定が実現に近づいている事も実感できた気もします。

・地域でできること 理念を形にするために
具体的な内容を作るには、地元の取り組みが不可欠。
交基法は上位法(理念法)として生まれますので、そのまま具体的な特効薬となるものではなさそうです。なので個々の地域やジャンル毎での肉付けが重要になってくるだろうというのは、上にも記した通りです。交通に関する基本条例等を定めている自治体も多いですし、堺においても大いに期待したいところ。今回は地元議員の先生も、複数の会派からご参加いただいていたようですし、今後の推移に希望を託したいと思います。
また、ご講演では地域活動、NPO等のありかたについても言及がありました。反対のための反対とか、不満を集めての否定といった活動では、結局は結実しない事が多いという意味のお話がありました。一般論でのお話でしたが、堺や大阪においても全くその通りだと思います。地域でできる事とは何か、前向きな宿題が堺にも課されている気がします。ちなみに当日、岡山RACDA理事長氏からは、MOMO(9200形)第2編成導入に関する募金についてのお話もあり、辻元先生は、その取り組みを高く評価されていました。

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がんばれ!チン電 のバッジをつけてお話下さいました(^^)

終了後、ささやかながら懇親会を実施。辻元先生にはご著書に「阪堺線ガンバレ」とサインをいただきました。大事に保存させていただきます(^^)。
その後、RACDA大阪堺の若手主体で、岡山RACDA理事長様と2次会。ここでも有意義なお話をいただくと共に、大阪堺への激励のお言葉を頂戴しております。また堺の方で、RACDA3団体、あるいは全国の関係団体の方々のイベントへの夢も語っていただいております。少しずつでも形にしていきたいと考えております。

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当日ご参加いただきました皆様、ご協力賜りました皆様と、辻元清美先生には厚く御礼を申し上げます。
今回は急遽の開催決定でしたが、短期間に多数の聴講希望を頂戴しました。ご希望に添えなかった方々、ご案内できなかった皆様には、何卒ご容赦いただきたく思います。次回は定期フォーラムの3回目を、3月中旬に開催したいと考えております。こちらは準備整い次第、当ブログでもご案内させていただけると思いますので、今しばらくお待ち下さいませ。

辻元清美のつじともWEB 様サイト>国会ブログ
広がり深まる交通基本法の議論(2月1日)

http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2011/02/01-2094.html

あおぞら財団様>道路環境市民塾
辻元清美衆議院議員を迎えて交通基本法を学ぶ会(12/25)

http://aozorabsw.exblog.jp/i8

NPO法人 公共の交通ラクダ 様>RACDA理事長発信ブログ
RACDA大阪堺「交通基本法」辻元清美講演会(1月30日)

http://blogs.yahoo.co.jp/bycdb796/61621808.html

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2011/01/07

【0305】新ポスターと団体名の変更について

初詣輸送も一段落し、沿線も当方も通常モードに戻ってきました。ようやく新年初の書き込みとなります。ペースの遅いブログで恐縮ですが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。m(..)m

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2011年1月 天王寺駅前(2点)

【0304】でお伝えしました通り、チン電応援のポスターを新調させていただいております。これまでは阪堺線の存続をメインとした文言でしたが、この件については一応の(あくまでも一応、ですが)方向性が示されていますので、ここからは前向きな内容のものを、本年の阪堺線開通100周年のお祝いも併せて作成しようと相成った次第です。
意匠は画像の通り2種。年末以降、電停や沿線のお店などを中心に掲出いただいております。阪堺電車ご利用の際には、どうぞご覧くださいませ。今回も作成、掲出に際しましては、阪堺電気軌道㈱をはじめ、多くの方々にご協力いただきました。皆様には厚く御礼申し上げます。

また新ポスターにある通り、ワーキングの団体名も変更させていただきました。
新名称は【RACDA 大阪・堺】 (Rail transport system,Amenity and Community Design Association、Osaka・Sakai)です。

阪堺線が危機的状況を一応クリアし(これもあくまでも一応、ですが(^^;)、私達も活動の内容や幅を広げていこうとする中で、いつまでも「存続検討」ではないのだろうという意見が内外から出て参りました。新名称とするにあたりプランは無数に出てきたのですが、諸案を検討する中で、RACDAを希望する声が強く出て参りました。RACDAさんと言えば、申すまでも無く岡山(NPO法人 公共の交通ラクダ様)、高岡(路面電車と都市の未来を考える会 高岡様)の2つの大きな存在があります。長年に亘る幅広い活動で、全国の公共交通市民団体の中心としても知られる岡山の皆様と、阪堺線以上に困難な状況だった万葉線の存続に立ち上がり、成果を残し前線で活動を続けておられる高岡の皆様には、昨年の路面電車サミットはじめ様々な局面でお世話になっており、私達が活動を行う上での目標の一つでもありましたので、ここでもあやかりたいという思いが、メンバーの胸にあったものです。年末、RACDA会長の岡将男様にご相談申し上げましたところ、ご快諾いただけましたので、新年を期に変更させていただいた次第です。
RACDAの名前を冠する事の重みは、重々承知しているつもりですが、現状の私達との力の開きについて、今後思い知らされる事も多々あろうと覚悟しています。ですがハードルは、なんとか越えられそうな範囲で高く設定しておいた方が良いのかなと、ここは前向きに捉えたく思っているところです。

「阪堺線存続検討ワーキンググループ」。無骨きわまりないこの名称(^^;にも、一定の愛着が出てきたところではありますが、ここは一つの区切りとしまして、電車と街、また多くの皆様と共に、次の時代に進んでいきたいと思っております。今後ともご指導ご教示の程、何卒よろしくお願い申し上げる次第です。

年末31日、東湊で電停ポスターの貼替に遭遇。ちょうど旧ポスターが外されるところでした。裏面には「3月10日カラ当分の間」と記されています。こんなに色が褪せるまで、10ヶ月がんばってくれたんやなぁと思うと、感慨深いものがありました。雪も舞う寒風の大晦日、このまま廃棄されるのは可哀相になったので、お願いして頂戴してきました。チン電関係のガラクタは家に山ほどありますが(^^;、これは特別な存在になりそうです。

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長期間の電停掲出でしたが、落書や悪戯は全くありませんでした。皆様のご理解に厚く御礼申し上げます。新ポスターも、どうぞ可愛がってやって下さい。

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2010/12/23

【0301】堺市:阪堺線支援策の具体案を発表!

12月22日の堺市長会見にて、来年からの具体的な「阪堺線利用者拡大策」が発表されました。

堺市長定例記者会見 2010年12月22日
「阪堺線の利用者拡大策」の実施について
http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_koho/kaiken.html
ユーストリーム動画
http://www.ustream.tv/recorded/11576066?lang=ja_JP

堺市役所様サイト>建築都市局>交通政策課利用者拡大策の実施について

http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_tetuki/riyou_kakudai.html

今回の施策は「阪堺線(堺市内区間)の存続に係る阪堺電気軌道との基本合意について」(2010年10月20日締結)に基づき、阪堺線(堺市内区間)の継続的な運行を図るためのものとされています。以前に構想が示された通り、運賃均一化(200円)の実施と高齢者運賃割引の導入が今回の2本柱で、「福助電車」についても会見で発表されています。

◎堺市内・大阪市内区間の運賃均一化

平成23年1月15日より実施。堺市内~大阪市内の2区間運賃(大人290円、小児150円)を1区間運賃(大人200円、小児100円)均一運賃に。堺市の交流人口の増加を図るとされています。対象者、区間(阪堺線・上町線)、また期日に制限はありません。

◎高齢者運賃割引

平成23年1月15日より実施。市内在住の満65歳以上の方は阪堺線を1乗車100円で利用可に。高齢者の外出支援と社会参加の促進を図るとされています。対象は「おでかけ応援カード」提示した満65歳以上の市民。利用可能日は毎月5・10・15・20・25・30日の各日です。乗降電停の少なくともどちらか一方が、堺市内である事が条件です。

市長会見では運賃均一化で年間12万人の利用増を見込んでいると伝えられました。以前の均一運賃社会実験(2006年秋)の際には、2ヶ月間で3万人の利用増(137%)があったと報告されていますので、最近の阪堺線の勢いから見て、今回の数字は達成可能であろうと思います。また高齢者運賃割引については5.9万人の利用増が見込まれているようです。
会見ではこの他、3月からの堺市内ゾーンチケット導入についても言及されました(こちらは3.6万人の利用増を見込)更に市長のご見解として、運賃低減による利用者増から始まっての阪堺線周辺でのイベントの盛り上げについても語られました。自転車との連携についてもプランが検討されているようです。軌道補修についても市長からの言及がありましたので、今後の展開に大いに期待したいところです。

項目としては以前に報じられていたものではありますが、具体的な内容が日程と共に、しかも市長自らの言葉で発表されると、やはり心強いものがありますね。素晴らしいクリスマスプレゼントになりました。

なので2区間回数券は、まもなく見納めになろうと思います。また正月の臨時キップ(住吉発)も同様かと。コレクションを所望されている方は、お早めに購入しておかれる事をお勧めします。運賃表などの掲示も、どうぞ記録しておいて下さい。

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2010年12月 501号 2点撮影:I様
ワーキングの若手I様から本日、早速出てるよ、と。通勤時の写メ画像です。

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【0300】MOMO ワイン電車に乗車して ~岡山大会(4)~

大会前夜には、NPO法人 公共の交通ラクダ様の主催による臨時「ワイン電車」が運転され、私達メンバーも乗車させていただきました。写真主体に。

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2010年11月 岡山駅前
車両はご存知 MOMO 9200形です。いよいよ第2編成が具体化したそうです

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2010年11月 岡山駅前
発車前のテープカット 右端が国土交通省松谷審議官 ワーキングの活動は以前からご存知であったとお話くださいました(^^;。

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2010年11月 車庫
LEDで彩られた車内

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2010年11月 岡山駅前
外から見るとこんな感じ 慣れているはずの地元の方からも、多数の視線が注がれていました。

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2010年11月 岡山駅前
実においしかったです(^^) ほぼ毎回満席だと伺っています

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【0299】論集掲載原稿 ~岡山大会(3)~

岡山大会論集の原稿を下記に示します。
原稿には紙数制限があり、内容はかなり要約を迫られています。また発表にあたっては15分の持ち時間が定められており、パワーポイントを併用しつつオーラルでの説明を行う形となりましたので、原稿に当日の発表内容の全てが含まれているものではありませんが、この点ご容赦下さいませ。
なお脱稿は10月22日で、当初〆切を数日遅れています(^^,。理由は文中記載の通りですが、ご理解いただきました事務局の皆様には、この場でも厚く御礼を申し上げる次第です。

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阪堺電気軌道堺市内区間 存続運動の経緯と現況

阪堺線存続検討ワーキンググループ 

はじめに
 2010年10月20日、阪堺電気軌道・山本社長は堺市・竹山市長と会談を持ち、阪堺線堺市内区間の2011年4月以降の運行継続について基本合意を交わした。これにより、2009年秋より注目を集めていた同区間の存廃問題は、当面の解決を見る事となった。存続活動に取り組んでいた者の一人として、一応の安堵を覚えてはいるものの、今後取り組むべき問題は山積しており、活動には一層の充実が求められているのも事実である。今回の運行継続合意を機に、路線存廃問題と存続活動の経緯を振り返ると共に、今後に向けての方向性を探ってみる事としたい。

1.急浮上した存廃問題
2009年9月の堺市長選の結果を受け、LRT東西新線(南海本線堺駅-阪堺線大小路-南海高野線堺東駅間 約1.7km)は建設中止。これに伴い浮上したのが阪堺線堺市内区間(我孫子道-浜寺駅前間 約7.9km)の存廃問題である。新線計画と一体として高度化が計画されていた既存路線が、一転、廃止不可避の危機的状況に直面する事となった。

2.阪堺電気軌道 近年の動向
 阪堺線は1911年の開業。後に合併した南海鉄道上町線等と共に大阪軌道線を構成した。高収益路線として長く南海の屋台骨を支えたが、昭和年間中盤より乗客数が漸減に転じ赤字部門化。度重なる合理化の後1980年、軌道部門の分社を実施した。以後、収益面では善戦を続けていたものの乗客減は続き、1990年代後半からは関連事業を含めた収益も悪化した。連結決算導入を控え、南海系列全体での体質改善が急務となる中、乗客減著しい阪堺線堺市内区間の扱いが俎上に上った。阪堺では積極的な販促活動を行うと共に、堺市当局に対し、乗客増と事業者負担の軽減に関する折衝を行ったが、市側から即効性、具体性を伴う回答は得られなかった。2001年、阪堺は堺市に対して公式に支援要請。さらに2003年春、自力での存続を限界とし、堺市に阪堺線(堺市内)の存廃協議書を提出した(事実上の撤退表明)。折りしもこの頃、堺市においてはLRTによる東西新線の構想が具体化、以後数年の経緯の後、阪堺線堺市内区間との一体運営が決定、路線の再生は確実視されていた。同計画は公設民営方式の導入が決定、架線レス方式検討等の話題もふりまきながら、特許申請を目前に控えていた。

3.存続・活性化活動の立ち上がり
 2010年2月、阪堺線存続検討ワーキンググループ(以下、WG)は、「阪堺線再生プラン」提言書をまとめ、堺市市長、堺市議会正副議長に提出すると同時に関係各方面に発表を行った。対外的な活動開始はこの時からで、一般的な路線存続活動の経緯(組織を作り活動基盤を整備し、一つの結論として提言書等を発表)とは異質な形となっている。これは市長選直後の沿線に存在した誤解を避けるべく、具体的かつ一定の説得力を有する活動である事をアピール必要があった事から生じたもの。当時、阪堺線存廃問題が有していた特殊性について、ご拝察いただければ幸いである。

4.活動の定着と進展
 WGはメンバー、内外協力者を交えての討議を月2~5回程度開催。この間対外的に実施、あるいは継続中の主な活動を以下に列挙する。特に路面電車サミットにおいては、全国路面電車愛好支援団体の一員に加えていただき、「サミット宣言」に阪堺線存続への一文を加筆していただくなど、格別のご高配を賜った。

・阪堺線存続危機訴求ポスター掲示(2010年3月)・・・阪堺全電停、沿線多数箇所に掲出。
・沿線美化活動(同年3月から3回実施)・・・各種団体とのコラボも実施。今後も継続計画中。
・近畿弁護士会との意見交換(同年4月)・・・「公共交通優先のまちづくり」提言メンバーと討議。
・障がいをお持ちの方々と意見交換(同年5月)・・・「大阪にLRTを走らせる会」会員と討議。
・第10回路面電車サミット出席(同年5月)・・・阪堺電軌の現況を報告。存続活動への支援を要請。
・路面電車まつり参加(同年6月)・・・阪堺電軌車庫公開行事にブース出展。存続支援を訴求。
・阪堺線活性化フォーラムを開催(同年8月)・・・沿線識者を招き討議。今後も継続計画中。

5.行政・事業者の取り組み
今春以降、行政・事業者において見られた主な動きは下記の通り。

2010年3月  堺市 庁内にて阪堺線活性化検討を開始
2010年4月  堺市 阪堺線活性化市民提案公募
      南海 I Love チン電キャンペーン開始
2010年6月  堺市 阪堺線支援策(案)を発表
      南海阪堺・東京都電のコラボ強化
2010年7月  阪堺 堺市支援策による協議応諾を表明
2010年8月  堺市議会 阪堺線支援策を討議
2010年9月  堺市議会 阪堺線支援を含む補正予算を承認(全会一致)
2010年10月 堺市・阪堺は2011年4月以降の運行継続について基本合意

6.本邦公共交通界における阪堺線問題
 昨年以降、めまぐるしい変化を見せた阪堺線周辺情勢は、一応常識的な着地点に達したかに見える。特に竹山市長の交通問題に関する認識の進化は目覚しく、これに対する市議会の冷静な対応と共に、今回の運行継続合意に果たした功績の大きさは特筆に価するものと考える。
 公共交通の維持活用と発展がもたらす可能性について、研究者間における認識は日毎に深化してきた反面、一般の市民生活との接点の希薄さから、結果として一部篤志家による符丁世界の如き印象を持たれてきた感がある事は否めない。それでも社会は回り、研究者はかかる事態を周囲の同士と嘆くばかりの日々が続いていたが、それだけでは済まない時代が、いよいよ到来してきた感を強く受けている。昨今の公共交通をとりまく情勢について、一定の社会見識を有する人物が正しい情報を取得すれば、自ずと方向性は定まってくるものであるという実証例を示せているなら、堺市でおきた様々な混乱事例にも、相応の意義があったのかもしれないと考えている。

おわりに
 来春以降の運行継続合意は交わされたが、予算、施策の面では2010年度予算による単年度の支援措置が決定した状態であるに過ぎず、今後の状況如何では、支援策の縮小、廃線問題再燃の可能性も少なからず存在している。これらを踏まえWGには、さらに精力的な路線存続活性化活動が求められているものと考える。堺においては沿線外居住層の方々への理解深度化(市内総合交通体系の構築も含)、阪堺沿線では大阪市内側の市民、組織の方々との連携強化、さらに行政、事業者、各地の交通支援団体との連携や交流など、今後の取組対象は多岐に亘っている。課題は山積しているが、何より愛するチンチン電車・阪堺線の周辺で今後も活動できる機を得られた幸運に感謝し、個々のテーマを楽しみつつ、息の長い活動を続けてきたいと考えている。これまで各方面から賜ったご支援、ご厚情に感謝すると共に、今後さらに倍旧のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げる次第である。

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【0298】感じよう、全国からの目 ~岡山大会(2)~

「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」の午前に実施された「研究発表大会」にて、阪堺線存続ワーキングから私K生が、これまでの活動の経緯と現況についての発表を行わせていただきました。
この発表は、公共交通に関し、様々な分野で取り組んでおられる方々が全国から集まり、其々の研究成果、活動内容について発表を行うというものです。事前の説明、あるいは前回までの論集を瞥見しましても、超有名な研究者の先生から現場の第一線で実績を挙げている方、また海外の様々な事例に精通した方など、錚々たる面々の玉稿が並んでおり、こんな場に私みたいな馬の骨が出て行ってええのんかいなと真剣に悩んだのですが(^^;、背中を押して下さった方、お力添えいただいた方のお陰で、ノコノコと出て行った次第です。

当日の受付、あるいは前夜の貸切電車から、実にたくさんの方にお声を掛けていただきました。5月の路面電車サミット(【0092】~【0096】参照)以来という方も多く、とりあえずの一段落を喜んで下さる声を多数お聞かせいただけました。富山の時は私、かなり悲壮な顔をしていたらしく、今だから言えるけどねと仰った方もいらっしゃいましたが(^^;。
また多くの方から「肝心なのはこれからですよ」という意味のお言葉も頂戴しました。流石にみなさん、判っていらっしゃいました。堺市から示された阪堺線支援案は、方向性は秀逸なものでありますが、実際の中身はまだ固まっていないのが実情です。地元に居ますと、例の10年50億というフレーズが一人歩きしていて、いささか対応に苦慮する事もありますもので、このあたりの状況を正確に把握されている方が多数いらっしゃった事に、内心感動さえ覚えたものです。これからが肝心。当ブログでも度々お伝えしている通りでありますが、多くの識者の言葉として受け止めますと、改めて身が引き締まる思いでした。

当日の発表はテーマ別に4つに分かれて同時進行し、聴講者は自由に教室を行き来できるというシステムです。私は「各地域の取り組みから」というテーマに、7番目に入れていただいておりました。
発表の時間になりますと、心なしか聴講して下さる方の人数が増えており、しかも国土交通省の松谷審議官や阪堺の山本社長の姿も目に入り、一気に緊張してしまいました(^^;。15分の持ち時間は瞬く間に過ぎ、もう少し上手くお話をしたかったものだと反省していますが、質疑も含めて皆様、暖かく接してくださった事に感謝しております。

発表から懇親会、さらに2次会3次会(^^;まで、様々な方とお話をさせていただく機会に恵まれました。当ワーキングの活動につきましては、一定のご評価をいただいているようでした。こう申しますと手前味噌になりますが、大会にご参加されている方々は、この種の活動に対する経験も豊富でありますので、その意味ではシビアな視点をお持ちだと考えています。路線存続活動で一定の結果が出たとしても、そこでの私達の活動に中身が無ければ反応を示していただけませんし、もっともらしい理屈を並べていても、実態のない受け売りであれば一発で見抜かれてしまいます。そういう世界にあって、長年に亘って前線で行動されている方々から暖かい反応を頂戴した事は、素直に喜ばせていただき、今後の糧とさせていただきたく思います。特に岡山のRACDAの皆様には、幹事団体としてご多忙の中、理事長様はじめ皆様に、夜が更けるまで盛大なご歓待を賜りました。正に感激の極みです。

一方で、堺市の交通行政に関しては、かなり冷静な反応を示された方が多かった事も印象に残っております。「方向性が良いのは理解できるけど、だけど良くわからないんですよ、堺市が」。これに代表される表現で、会話が始まった方が非常に多かったのが実情です。
私達の活動は、まずは阪堺線の存続、続いて沿線活性化を主題としてここまで参りましたので、時間的には直近一年のものとなりますが、堺市の交通政策に関しての全国目線は、もう少し以前からのスパンで捉えられているようです。ここまでの経緯、また振幅の大きさ等も含めた上で、今後の動向を注視されている方が多いのでしょうか。先にも申しましたように、クールでシビアな視点をお持ちの方が多い世界でありますし、堺市当局の方には様々なご苦労がおありと思いますが、高い水準での期待に応えられる交通政策を、今後示していっていただきたいと強く願うところです。

懇親会の席上では、RACDA理事長様の呼びかけで、各地から参加している団体の方々が、一言ずつ挨拶する時間を設けていただきました。ワーキングからは私がご挨拶させていただき、これからも全国から視線を送り続けていただきたい旨、お伝えし、暖かい拍手を頂戴いたしました。
この際の理事長様の呼びかけは、堺方面から来ている人は、とにかくみんな出てきて下さい、というものでした。この日の懇親会、堺からもう一団体、阪堺線活性化の活動を行っている方がご参加になっていました。この方は長年に亘り、市の交通行政なども視点に、熱心な活動をなさっており、その勘の鋭さと行動力、また純な感性には私も敬意を感じているものです。ここしばらく、ゆっくりとお話をする機会がなかったのですが、当日は少し意見を交換させていただく時間を得、阪堺線や沿線の町のありかたに対する方向性に大きな差は無い事を確認させていただいております。

阪堺電車や沿線の動向に関し、今後も全国からの目が注がれてくる中で、市民や利用者の活動状況も、その対象となっているのであろうと思います。様々なスタンスの方、各地域の方々と協調し、連携を深めていきたい・・・とは、常々申している通りですが、これをもう少し具体的に、ベクトルを合せてしっかりとした行動をせよというRACDA理事長様の思いが、「とにかくみんな出てきて下さい」の言葉に込められていたのかな、と後になって感じています。ひょっとすると、これが岡山2泊の最大の収穫だったのかも知れません(^^)。

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【0297】人と環境にやさしい交通をめざす全国大会@岡山大会開催(1)

去る11月27日、岡山大学におきまして、第5回「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」が開催されました。阪堺線存続ワーキングからは数名のメンバーが参加し、私K生も活動状況等の発表をさせていただきました。ご報告が大変遅れてしまいましたが、以下に当日の状況を記しておきます。

第5回「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」実行委員会事務局 NPO法人公共の交通ラクダ(RACDA)様サイト
http://www.arkandarc.com/racda/2010/101103_1.pdf

O001
大会ポスター

O002
会場(岡山大学 環境理工学部)

当日は午前から、各地、各分野から集まった方々による研究発表(後述)があり、午後からは市民フォーラムとしてセッションが2件ありました。セッションは交通基本法についてのものを選択し、聴講させていただきました。

O003

コーディネータは、内外ライトレール研究の第一人者としてご高名な宇都宮浄人様(エコノミスト)。パネラーは両備ホールディングス㈱社長の小嶋光信様、国土交通省総合政策局交通計画課長の山口勝弘様、学習院大学教授の大島崇志様です。

O004
山口様のご講義

交通基本法について、私はまだまだ勉強すべき事が多いもので、お話に付いていくのに必死でしたが(^^;、会場から出た意見等も含め、現在討議されている内容に対し、財源面を中心に更なる拡充を求める声が多かったのが一番の印象であったかと思います。あと私のこれまでの感想として、交基法単体だけでフォローしきれない部分をどうするのか、また公共交通を重点的に視た場合プラスに作用しないような解釈をされた場合にどう対処するのかなとの思いが正直あったのですが、個別の事例については下位法で対応するとして、とにかく上位法としての交基法は必要であろうとの方向で得心できるお話が聞かれたのが有益だったかと思います。
私は参加できませんでしたが、もう一つのセッションでは㈱ベネッセホールディングス会長の福武總一郎様による「人と環境にやさしい交通を提供する企業」としての活動についてのご発表があったということです。

続いてはシンポジウム。冒頭の挨拶には国会の新交通システム推進議員連盟(旧LRT推進議員連盟)から、会長の逢澤一郎先生と、事務局長代理として三日月大造先生が登壇されました。図らずも自民、民主の、共に国体委員長の方のツーショットとなりましたが、同推進議連としてのスタンスは全く一致しているとのお話があり、会場も和んだ空気に包まれていました(^^)。ちなみに同推進議連には7つの政党から、121名の国会議員の先生方がご参加されているとの事です(11月11日現在名簿による)。
基調講演はセッションに続いて両備ホールディングス㈱社長の小嶋光信様、続くパネルディスカッションでは、コーディネータとしてNPO法人公共の交通ラクダ理事長の岡 將男様、コメンテータに岡山大学大学院環境学研究科教授の阿部宏史様、パネラーは福武会長、小嶋社長と、岡山商工会議所副会頭の若林昭吾様、国土交通省都市地域整備局技術審議官の松谷春敏様、鉄道ジャーナリストの史絵.様からお話がありました。

O005

O006

O007

シンポジウムのタイトルは「吉備線LRT化と路面電車環状線実現に向けて」でしたが、地元の話題だけでなく、全国目線でのお話も多数展開されました。岡山ではこの大会の直前となる11月24日、JR西日本岡山支社と両備グループの間で、「公共交通の発展のための相互協力の覚書」が締結されています。この事もあってか、登壇された方々のお話ぶりに、形容しがたい勢いのようなものが感じられたものです。地元の交通体系整備を進め、その成果を全国に発信したいという意気込みを、本当に羨ましく思いました。

人と環境にやさしい交通をめざす全国大会、第5回目となる今回は当初、堺での開催が検討されていたとお聞きしました。注目度の高い500人規模のコンベンション、惜しい事をしたなぁと思いますが、今後もチャンスはあると信じたいところです。RACDA理事長様のブログでは、路面電車サミットを含めた堺開催の可能性にも触れていただいております。電車と街が元気になって、その成果を周辺に波及させるというのが大きな要件となるのでしょうか。道程はまだまだ遠いとは思いますが、一歩一歩、歩みを進めて行ければいいなぁと思った1日でありました。

両備ホールディングス様サイト>代表メッセージ>JR西日本岡山支社と覚書締結!!(2010-11-24)
http://www.ryobi.gr.jp/message/message_101129.html

NPO法人 公共の交通ラクダ - 「RACDA理事長発信ブログ」様
http://blogs.yahoo.co.jp/bycdb796

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