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2010年12月26日 - 2011年1月1日

2010/12/31

【0304】新年もよろしくお願いいたします

2010年も残り数時間となりました。夜から阪堺電車では、初詣対応が始まります。
3月から恐る恐る始めた当ブログ、書き込みは300程、カウンターは50000を超えているようです。この数字が多いのかどうかはよくわかりませんが、ご覧下さっている皆様には、ただただ感謝の思いです。
今年一年、阪堺電車をとりまく環境の変化は、まさに激動の一語に尽きるかと思います。私共ワーキングにとっても、というか私K生個人にとっても、様々な出来事があった年でした。とりあえず仕事以外で、こんなにたくさんの御名刺を頂戴した年は、たぶん今後も無いのではないかと思います。いま横では、家人が賀状の宛名書きに夜ナベしてくれてます(^^;。

阪堺電車と沿線の活性化を志す時、肝心なのは今後であり、過去を振り返っている余裕はないのですが、とりあえず大晦日は、これまで全国の方々から賜りましたご支援とご厚情に感謝し、そして今後への思いを新たにしたいと思っております。2011年も引続き、ご指導、ご教示いただきますよう、心よりお願い申し上げます。

初詣輸送は、31日の夜間ダイヤから始まり、元日から大増発が実施されます。言うまでもなく阪堺電車の最大のかきいれ時であり、また晴れ舞台ともなりましょう。多数の方に利用される阪堺電車の様子を、多くの方にご覧いただき、またその乗客の中にも加わっていただいて、お客さんの様子や社員さんの奮闘ぶりも見ていただきたいと願っています。特に堺市の阪堺線支援策に関してご興味のある方には、是非お越しいただきたいものです。正月寒波が到来するようで、ピークの人並みは下がるのではないかと予想(最近では2002年等のパターン?)していますが、例年ですと1日のお昼過ぎ位からMAXの様相が見られるようです。

今回は車両面での話題も多く、撮影者の方も数多くお見えになると予想されます。住吉付近でカメラを構える方が多いのでしょうが、参拝者も多いですし、阪堺電車スタッフ、住吉警察の指示には必ず従ってください。大社にも警察にも電車ファンの方がいらっしゃるとお聞きしています。お仕事中の同士も居られると思って、大人の対応でお願いいたします。お互い楽しいお正月にしましょうね。ひょっとすると雪中の大輸送が見られるかも知れません。風邪をひかない程度に気合で乗り切りましょう(^^)。
住吉付近の他にも、沿線には好適な撮影地がありますし、こちらにもどうぞお運び下さい。正月ののんびりした大道筋の雰囲気は好ましいものですし、阿倍野筋は来年、大きく姿を変えてしまう事になります。また強風快晴でしたら、通天閣や和泉山地の遠望等も期待できそうです。コレクターの方は、住吉の手売りキップをお見逃しなく。2区はもちろん1区券も、来年からは仕様変更が予想されています。大小併せて4種あります。5枚綴りで買うとミミがついてきますよ(^^)。また恒例の初詣記念乗車券、阪堺電車カレンダーもどうぞ買ってあげて下さい。ついでにお問合せにお答えしますと、カレンダーでの私の写真は海道畑の251形のモノです。あれは高校の夏休みでした(^^;。

2010年春から電停に掲出していただいておりました、私共の阪堺電車応援ポスターも、今回の初詣輸送を前に新調させていただきました。ご訪問の際は、どうぞご覧下さいませ。こちらの詳細は、年が明けてからのブログでお伝えさせていただきます。

それでは皆様、どうぞよいお年を。来年もよろしくお願いいたします。

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2010年1月 塚西-東粉浜

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【0303】第2回沿線活性化フォーラム(2)感想と今後(私見)

後半フォーラムで見聞しましたお話、また質疑で出ました話題等に併せまして、当日に感じました事を綴ってみたいと思います(これはあくまでも私見です)。ラップしつつ大きく分けて4つ位になるのかなと思います。

①マネジメント
フォーラムでは多くのパネラーの方に、ご自身が取り組まれている地域の活動の状況についてのお話を聞かせていただきました。安立町や帝塚山の取り組み(山下様、下道様)、大道筋や浜寺の街づくり(平山様、古川様、堀田様、竹本様)、また住吉公園と浜寺公園の連携(福田様)など、多くの夢のある活動をご紹介いただいています。夢だけでなく相当な実績を有する活動も数多くあり、参加者から感嘆の声も挙がりました。
ただ、それぞれの活動の多くが、知る人ぞ知る、的な存在であるようにも感じられます。内容の大きさから考えて、これは過小評価だなと思える事例もあります。前回フォーラムの後で、特に堺に対しては「騒がない街」という表現を思い浮かべていたのですが、(【0188】)この日も、その思いは同じでした。
ですが今回は、松村様から、「素材としては充分なので、あとはマネジメント」というご見解をいただきました。観光学の先生で、また一方で新世界や釜ヶ崎の活性化に取り組まれているというお立場からのご意見ですし、心に残った言葉でした。マネジメントは今後、沿線のキーワードになるかも知れません。いま新世界方面で起きている動きは確かにマネジメントなんだろうと思いますし、これに有効なリンクを貼っていくのは一つの方法なのかな、とも思ったりしています。

②プライド
堀田様からは戦後の堺の街の変化について、このようなご意見がありました。「行政はステータスを追ったが、その反面、市民はプライドを見失ったのではないか」。
思いっきり頷いてしまいました(^^;。私自身も以前に似たような事を書いた気もします。もちろん其々に時代背景もありますから、一概に過去を否定してはいけないのでしょうが、でも惜しいモノを無くした感は強いところです。
阪堺電車の沿線に、プライドの元は全く無いのかというと、そんな事はないと思うのは、私だけではないと考えます。むしろネタはいっぱい転がっていて、しかし長年放置され続けているというのが現状に近いのではないのかなと。それらに再び輝きを与えようと努力されている方々の一部が、これまで2回のフォーラムでご登壇いただいたパネラーさんなのではないかと思います。
街に多く残されているネタを、どうすれば市民のプライドに資する事ができるのか。この答は簡単には出ないだろうと思いますが、近場の題材に関し、全く価値を否定される方よりは、一定の関心や愛着を持ちつつも、人前で表立って、自身のプライドとして表現する事に照れやためらいを感じているような人が多いのが現状のようにも思いますので、これを形にできる環境を志すのは一つの案かも知れないな、と思います。ネイティブ間だけの認知度だと思っていたものが、意外と観光客を集めたりメディアで採り上げられたりして価値を再認識されるという例はよく聞きますし、阪堺線にはそのツールとして、あるいは存在自体にも、多くの可能性が残されているのではないかと思います。マネジメントにも根幹部分で関わってくる気がします。

③ポジティブ
ある程度公共性を有するものは、一定の割合で批判が出てくるもののようです。乗り物とか役所の対応などは、その意味で話題になりやすい題材なのかとも思いますし、阪堺電車もその例に漏れないようです。
「○○なので阪堺線は使いにくい」「阪堺線は○○を改善すべし」。このタイプの声は従来からよく聞かれていましたし、フォーラムの質疑でも若干出ていました。実際に阪堺電車には改善が望まれる事項が従来いくつもあり、またそうだったから現状に至っているという面もありますから、心情は判らなくもないのですが、最近は状況に大きな変化が起きています。
以前でしたら、改善して欲しい点を感じても意見を集約できる場が無く、また会社側でも投資が困難な環境があって、長年かわらない状況を前に、一種ウサ晴らしみたいに問題点を列挙しておしまい・・だったものが、ここ数年、実際に前向きな変化として表れてきているケースが増えています。従来からよく指摘されていた点をいくつか挙げてみますと。

「阪堺線は南海より定期代が高い」
 →2008年から改善試行 2010年に強化
「阪堺線は天王寺に直通すべし」
 →2009年から実施
「阪堺線は古い電車をPRに使え」
 →2010年から積極展開中
「阪堺線は通天閣とコラボせよ」
 →2010年から大規模展開中
「阪堺線は堺に入ると運賃が高い」
 →2011年から均一運賃
「阪堺線は線路が悪いので揺れる」
 →ただいま大道筋で改善工事中

他にも一杯ありますので、ご興味を持たれた方は当ブログのバックナンバーも見ていただきたいのですが(^^;、とにかく積年の懸案であった幾つかの事項が、大きく改善されてきているのが近年の大きな特徴です。もちろん、意見を言えば全てが思うとおりに変わるという種類の話ではありませんが、否定のためのアラ探しをしていれば良かった時代は終わった感がありますので、今後は意見を出す側でも、それに則したスタンスでの発言が求められてくるのではないかな、という気がしています。具体的には「○○したら阪堺線は使いやすくなる」「○○の改善で阪堺線沿線が前向きに変化する」といった方向でしょうか。ここではまた要望する案件に関する最新の対応状況についても、一応の確認をしておく必要があろうか、とも思います。

一方、なかなか改善が果たされない問題も少なからずあります。代表例を3件ほど。

「阪堺線は大道筋の信号が多すぎる」
「阪堺線には車椅子で乗れない」

フォーラム当日のご意見にもありましたが、この2点は未だ解消されていません。他の問題が矢継ぎ早にクリアされてきた中、これらはいよいよ大事なものとなってきました。事業者だけでは対応できない部分が大きいですので、今後の進展に強く期待したいところです。

「阪堺線では堺市内に目的地がない」

これは結局、堺のアイデンティティをどないするのかな、という話になってくる気がします。それこそステータスは充分な街だと思いますので、市民のプライドの磨き出しに目を向けた施策を期待したいところです。

④アピール
住吉大社様のお話のなかに「住吉大社もPRに努めなければいけない時代」とのお言葉がありました。確かに、そういう時代なのだと思います。黙々と励んでいれば、見る人は見てくれるという感覚は私も好きですし、それが通用する世の中の方が、たぶん望ましいのではないかとも思いますが、現状は積極的なアピールを行った方が、日々の暮らしでも好首尾を得られやすい世情のようです。
努力の分野でのアピールというのは、直接的な広告とは少し意味合いも違ってきますし、市役所や鉄道会社にとっては、どちらかと言えば苦手な分野だったのではないかな、というのがこれまでの印象ですが、ある程度は訴求をしないと、何もしていないのと同じ評価しかしてもらえないケースも起きかねない世の中みたいです。今まででも、従来には無かったボリュームでの対応が行われているのを私は承知していますが、世の反応を見る限り、まだ行き渡っていない面もあるようです。折角いろいろな施策を行っているのですから、ここは衒いなく、大いにPRを進めていただきたいものです。アピールをやりすぎて困るという事は無いだろうと思いますし、施策を知らずに批判などをしてしまって損をされる人を保護するという点でも、意義がある事と考えます。
沿線の事業者の方、また様々な活動をされている市民の方々も、同様にアピールを意識していって良いのではないかと思います。阪堺電車の周辺での様々な動きは、少しずつベクトルが揃ってきているのではないかと感じています。一つ一つの小さな力を揃えていけば、全体としては大きなものになっていきますし、そこから各々の活動にフィードバックされるものも、また大きくなってくるのではないかと考えます。住吉さんがPRを意識される時代、また新世界が大復興を遂げている時代という事も念頭におきながら、ポジティブな思いでのアピールを期待します。それを受け止める側もまたポジティブでありたいと思います。

今回のフォーラムでは、前回に提示された視点を補強し、また実際に起きている動きの確認もできたのではないかと思います。阪堺電車の周辺では、何らかの新たな流れが生じている事は多くの方がお感じになっているものと思います。私達も前向きな気持ちで流れに乗り、また流れを大きくしていきたいとの意を強くしています。

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【0302】第2回沿線活性化フォーラム(1)基調講演と特別報告

こちらもご報告が遅くなりましたが、去る18日、第2回目となる活性化フォーラム(【0287】参照)を開催いたしました。当日の状況をお伝えします。

まず基調講演は、京都大学大学院工学研究科 低炭素都市圏政策ユニット 特定助教の松原先生による「万葉線存続への取り組みと高岡のまちづくり」について。
今回は万葉線の存続再生への動きについて、全国的にも有名なRACDA高岡 (路面電車と都市の未来を考える会・高岡) の方々の活動を中心に、これまでの経緯と共にご解説をいただきました。一時は廃止不可避とも思われる状況にあった万葉線は、その再生を探る動きの中でも、決してバラ色の筋書きが描かれていたものではありませんし、現在まで市民、行政と事業者が一体となっての様々な取り組みが続けられています。電車が残ったからそれで良しとか、新車が導入された事でゴール等という話ではなく、地域全体のあり方を考える中で電車沿線の位置付けを探り、その核の一つとして万葉線という路線の活性化を考えて行くという、壮大な挑戦であると表現するのが適当なのでしょうか。
松原先生は、ご自身もRACDA高岡の主力メンバーとしてご活躍される一方、研究者としての視点から、万葉線の周辺で起きている状況を見つめ続けてもいらっしゃいます。今回は最前線でのナマのご感想をお聞かせいただいたと共に、本邦の路線再生活動における高岡の取り組みの位置付けについても、冷静に分析して下さいました。
相応の覚悟を以って、息の長い活動を。しかし各々が楽しみながら・・・。ポイントはこの辺りでしょうか。これは意欲のある人が動きやすい環境を作るという事に繋がるのかも知れないと思ったもので、なるほど、数の話ではないのかな、と。また交通支援組織としては、民間ベースの他に行政の関与する団体も存在し、ここで両者が協調する事も大きな柱になっている風に思われました。阪堺電車の活性化を考えるにあたり、示唆に富んだお話を聞かせていただけたものと思っております。

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松原先生のご発表

続きましては住吉大社の「住吉大社1800年祭」に関する取り組みを、小出様からお話いただきました(ご発表者はご都合により変更)。
住吉さんは堺住吉、阪堺電車とは密接な関係を持ち・・・と、いつも私も判ったような事を記してはいますが、実は何にも知らんかったんやなぁと痛感したのが一番の感想です。今回、大社の広報誌も多数ご用意いただき、住吉大社の歴史と、住吉街道(イコール阪堺線の通り道)との関係についても、丁寧なご解説をして下さいました。住吉さんの一の鳥居が、恵美須町駅の至近にある事など、初めて知った方も多かったのではないかと思います。堺に関しましても有意義なお話をいただきました。そもそも住吉大社にとって堺とはどういう場所なのか、また宿院とは何なのか、おぼろげだった知識が、改めて整理された気がします。住吉祭の神輿渡御祭では、担ぎ手は大和川で周回しますが、これは「まだ渡したくない」という大阪側と、「早くコッチへ渡せ」という堺側の思いを表現したものだと聞かされ、ああそうやったんかと得心したものです。住吉祭といえば、今夏は堺の火縄銃が参加されていましたが、これも1800年祭を控え、堺との伝統を意識した上での活動であったと伝えられました。
「阪堺電車は、住吉大社にとっても重要な存在である」とのお言葉もいただきました。また大社の関係者の方には、鉄道にご理解のある方も何人かお出でだそうです。住吉街道の歴史の一端に触れさせていただいた後ですので、非常に心に残るものとなりました。今回はお時間が少なくて申し訳なかったのですが、この続きは来年の1800年祭の行事の中でも、教えていただけるものと期待しております。

M002
堺・住吉の祭提灯(住吉大社広報誌「住吉っさん」通巻15号=当日配布資料=)

フォーラムについては、対応の関係で全てをお聞きする事ができていないのですが、方向性としては、「この街に今あるモノの再評価」「もっと自分の街に自信を持とう」という辺りになるのではないかと受け止めました。これについては私見を交えまして次発言にて。

今回のフォーラムも、80名の方にご参加をいただきました。年末の忙しい時期、また午前の開催にもかかわらず、お運びいただきました皆様には、厚く御礼申し上げます。前にも記した通り、少し少なめのご参加を想定しておりましたもので、受付等で対応がバタバタしました。何卒お許しくださいませ。次回は3月を予定しております。詳細は追ってお伝えさせていただきます。
また今回は、読売新聞(大阪本社 2010年12月19日付)でもご紹介をいただきました。地域面ですが、大阪市内版と堺泉州版の両方で掲載されており、ここに阪堺電車と沿線の特長が表れているのではないかな、とも感じた次第です。

M003
どうもありがとうございました!

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