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2010年10月31日 - 2010年11月6日

2010/11/06

【0266】住吉大社境内でチン電PR実施!

待望の、住吉大社と阪堺電車のコラボレーションが実現します!

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実施日:11月6、7、13、14の各日
時間:9時30分~15時
場所:住吉大社境内(翼廊南)

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チン電グッズ、1日乗車券の販売の他、各種PRパンフの配布も実施。また特筆すべきは、阪堺電車の運転士さんの制服(子供サイズ)着用による記念写真撮影(チン電写真パネル前)も行われるとの事です。

住吉大社におかれましては、常々から阪堺電車の重要性についての認識を示されており、夏に私共ワーキングにて開催しました第一回フォーラムでも、権宮司様にご出席いただき、思いを熱心に語って下さっています。阪堺電車との具体的なコラボレーションも期待されていましたが、今回、いよいよ第一弾が動き出したようです。

ただいま住吉さんは七五三で賑わっており、ご家族連れでの盛況が期待されます(^^)。電車好きのお子様にとって、制服は何よりの晴れ着になる事でしょう。お子様に限らず、沿線観光にお越しの方々、また161形の写真を撮りに来る大きなお友達(^^;の皆様も、どうぞブースにお立ち寄りの上、フリー乗車券やカレンダー、ストラップを手にしていただきたいと思います。

阪堺電車の積極展開、スピード感が際立ってきました。成功をお祈りいたします。堺はじめ各沿線も、負けずについて行って欲しいところですね。

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2007年1月 住吉鳥居前

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【0265】164号 新装なって運用中

先月末、好評のうちに期間限定のV塗装を終了した164号は、1本ラインに装いを改め、早速運用に出てきています。

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2010年11月 東湊

5日朝、阪堺線で入線を確認。カスガさんのパンをムシャムシャ食べていたら(^^;やってきました。

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2010年11月 帝塚山3丁目
デイタイムはずっと「天-浜-天-公-天」に入っていた模様。スピーカーの塗装処理が芸の細かいところです。

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2010年11月 大小路
日没後も、何人かのファンの方が追っかけをされていたようです。

164号は当面、この姿で運用されるものと思われます。以前も申しましたが、この塗装も85年当時をご記憶の方は多くない事と思いますので、どうぞ撮影と乗車にお越しください。今回は落ち着いてプランを組めるものと思います。
ちなみにこの日、日中では他に、161、162、165(か170?)、172等が出庫していました。朝方には166、170(か165?)も出ていたようです。

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【0264】小学生がんばれ!「どきどきツアー」

これも今週に目にした光景。日中の阪堺線(堺市内)で、小学生グループの乗車を多数目にしました。遠足にしては少人数だなぁと思っていたのですが、話を聞くと、小学校の社会見学の一環だったようです。

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2010年11月 妙国寺前
(画像調整しています。撮影の際には声を掛けていますが、画像使用に問題がありましたら対応いたしますのでお申し付け下さい)

首から「堺市内フリー乗車券」を下げ、手には「どきどきツアー」と題されたプリントを持った児童たち。班に分かれて、市内の史跡等を自力で巡ってみるという授業のようです。市内の伝統ある某小学校の生徒さんでした(^^)。

行動範囲を広げたいけど、単独では少し心細いかなという年代でしょうか。みんなで相談しながら、効率よくポイントを回る方法を相談していました。ほとんど先生みたいな口調で指導している女の子も居て、この年頃は女子のほうが大人なんだなぁと微笑ましかったです(^^)。観光客も多く車内は結構混んでいた時間帯でしたが、年配の方に席を譲ったり、静かに会話したりと指導も行き届いていた子供たちで感心しました。

なかなか公共交通に接する機会のない子供さんも増えてきていると聞いていますし、こういった授業を通じて、いろんな経験を積んでもらうのも意義のある事でしょう。阪堺線に乗って、地元の宝物をいっぱい目にして、そして自分の街に愛着を深めてもらえればいいいなぁと思います。生徒さんのがんばりと、関係者の方々の好プランに拍手を送りたくなった1日でした。

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【0263】秋 観光電車の装い

堺市の秋季文化財公開(【0256】)も佳境に入り、阪堺線の観光客利用が活況を呈しています。今週、平日でも午前からの入り込みがハンパでなく、午後の上り電車は浜寺から席が埋まっている状況も珍しくない状態が続いています。

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2010年11月 浜寺駅前

161形に当たったシニアの小団体はかなりお喜びで、自分より年上の電車が現役でがんばっているんだなぁ等と話されていました。何気なく耳を傾けていますと、出てくる話はやはり、大浜浜寺の海水浴から始まり、沿線の隆盛、そして戦争、高度成長の思い出などにつながるようです。161形は市民と一緒に、いろんな時代を過して来た電車ですし、そういった方面でも活用の途があるのではないかとも思います。

ともあれ、パンフとフリー乗車券を携えて沿線を歩かれる方々を、この週末には多く目にする事ができると思います。阪堺線に関して様々なご意見をお持ちの方がいらっしゃる事と思いますが、まずは現場で、いろんな光景に接していただきたいと願っております。
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2010/11/02

【0262】通勤定期運賃 大幅引下げ断行!

12月から定期券運賃が大幅に引き下げられます!
先の報道での社長会見で、検討が明らかにされていたものですが、早くも実現に至ったようです。この措置は堺市の支援策とは別のもので、阪堺電気軌道の独自プランです(【0243】参照)。

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2010年10月 172号

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2010年10月 住吉

阪堺電気軌道様サイト>通勤定期券の運賃値下げのお知らせ
http://www.hankai.co.jp/price/pdf/101028.pdf

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1kmおよび9km以上の通勤定期券 運賃値下げのお知らせ

平成20年7月より9km以上の通勤定期券の値下げを実施しておりますが、この度より多くのお客さまにご利用していただくために、さらに値下げいたします。また、自転車や徒歩で移動される方の利用を促進するため、1kmの短距離もあわせて値下げいたします

実施日:平成22年12月1日(水)
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上掲リリースより引用。色文字処理は引用者(私@K生)

リリースにもあるように、定期券運賃の引下げは2008年に続いて2回目となります。この時は9㎞以上の通勤定期について距離区分を見直し、併せて運賃の引下げを実施したもので、同年7月1日から実施。一年間の期間を定めていましたが、実施により有効性が確認された(対前年107%)との事から以降も継続となっていたものです。

南海電気鉄道様サイト>グループリリース
2008年05月28日 通勤定期旅客運賃の一部値下げについて(PDF:32KB)―阪堺電気軌道
http://www.nankai.co.jp/groupinfo/news/pdf/080528.pdf
2009年03月24日 通勤定期旅客運賃(9km以上)の値下げを継続(PDF:101KB)―阪堺電気軌道
http://www.nankai.co.jp/groupinfo/news/pdf/090324.pdf

今回の実施は、この施策を更に強化したものと言え、9㎞の区間で見れば以前(2008年6月迄)の一ヶ月12,020円、六ヶ月64910円と比して今回は、一ヶ月8,830円、六ヶ月46,550円となります。如何に大幅な値下げになるかがお分かりいただける事と思います。最長(15kmでも一ヶ月9,820円となり、全線1万円で収まってしまう事になりました。
天王寺駅前を基準とした場合、9㎞で大小路、10kmでは御陵前までが該当します。ちなみに大小路までで約30分所用になりますので、金額と時間を勘案して、「使えるチン電」と考えてくださる方もいらっしゃるのではないかと思います。

また今回は、1km区間の通勤定期でも引下げが断行されました。旧運賃に比して二千円近い引下げとなり、かなり思い切った判断だと感じます。1kmという距離に疑問を感じられる方も居るかも知れませんが、阪堺電車では3電停ぶん位が入る区間も少なくなく、堺市内で見れば神明町-大小路間とか、御陵前-宿院間が該当します。これが月額五千円で収まりますので、月に13回往復したら元が取れる事になります。リリースもありますが、ご年配の方の徒歩移動とか、悪天候時の自転車等からの需要喚起は一定見込めるのではないかと思います。もともと軌道線は以前から短区間での利用頻度も多かった事もあり、この層が多少でも戻ってくれば面白い結果になる可能性があります。むしろ問題は、目的地としての大小路や宿院のバリューという事になるのかも知れず、沿線の活性化策の動向にも注目したいところです。

社長会見から発表まで一週間でした。このスピード感は施策の内容と同じ位に評価されてしかるべきものではないかと考えます。必死の奮闘が続く阪堺電車。善戦を切に祈ります。

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【0261】Vehicle Star 大団円 164号

注目を集めて2週間、164号の期間限定Ⅴ字塗装が31日を以ってファイナルを迎えました。

当日の164号は午前の遅めから出庫。まず阪堺線の区間運転(恵美須町-我孫子道)に充当されました。住吉交差等では朝早くから同車を待っていたファンの姿が見られており、1本目の運用に入っているのを見て安堵された方も多かった事と思います。案じられた台風も逸れ、無事に飛行機で来阪された方も居たと伺っていますが、みなさん良かったですね。
午後に入り生憎の雨模様となりましたが、最終日とあってカメラを向ける方の姿は絶えず、というか私も沿線でウロウロし続けていたわけですが(^^;、いわゆる鉄道ファン層(私らみたいなん(^^;)ばかりでなく、若い女性の方やご家族連れの方が楽しみながら乗車や撮影をされていた姿が目につきました。このへんに阪堺電車、あるいは161形の親しみやすさが表れているのかも知れません。
夕刻には浜寺駅前行きに充当、雨が次第に強くなってきましたが、綾ノ町でバルブができたのは嬉しかったです(週半ばに一度は諦めてた)。折り返しで上町線に入り、住吉公園までの往復の後に再び浜寺へ入線。この天浜に乗車しましたが、車内では落ち着いた雰囲気のカップルの方等が乗車を楽しまれている様子なども見かけました。戻りの上り電車では、22時近くになっても沿線で撮影されている方がいました。

天王寺駅前到着後は我孫子道までの運用に入った後、恵美須町へ戻って入庫運用となりました。夕方以降、全系統に入った事になり、運用面での配慮が伺われました。この時間まで161形が走っている事は最近少ないと感じており、その意味でもいい1日になったと思います。入庫は23時過ぎ。激しい雨を衝き、やってきたⅤラインが印象的でした。

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2010年10月 我孫子道

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2010年10月 我孫子道

Ⅴ字塗装は終了となりましたが、この後は黄帯1本の塗装が見られます。85年初夏から2年弱走っていたものですが、これも昭和の塗装であり、今となっては貴重なものです。これから春まで、161形の出庫に接する機会も多くなると思いますので、引続き阪堺電車の沿線で、多くの方に楽しく過していただきたいと思います。

この2週間、沿線でお会いできた皆様、どうもありがとうございました。これからお会いできそうな皆様、どうぞよろしくお願いいたします。また阪堺電気軌道の関係の方々のご尽力に敬意を表しますと共に、今後の企画、阪堺線100周年イベントのご成功を心より祈念申し上げます。

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【0260】607号塗替 恵幸商事

607号が塗装回帰を経て出場しています。広告スポンサーは帝塚山の恵幸商事さんです。
恵幸さんの広告は602号に次いで2両目になるようです。意匠は同様に見えますが、塗料の関係か、少し水色が濃く見え、鮮やかな印象になっています。標記「22-10」です。

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2010年10月 帝塚山3丁目

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【0259】堺市内 線路補修近況

最近見られている線路補修の状況です。

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神明町-妙国寺前
上り線に着手しているようです。

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妙国寺前
これは新規ではなく、以前に芝生軌道のテストが行われていた箇所。今後はどうなるのでしょうか?

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宿院
上り線。皆様とペンキを塗らせていただいたホームの前です(^^)。

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宿院-寺地町
これは下り線

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船尾-浜寺駅前
浜寺の資材置場でも動きが見られています。

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船尾-浜寺駅前
最上部の軌道は枕木もオフセットされています。道路交差箇所に使われるのでしょうか

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【0258】車内広告に変化

電車内の前後にある広告スペースに、阪堺電車の自社広告が新たに掲出されています。
元々この場所は、降車ボタンに連動した電照式の広告が掲示されていたもので、フェスティバルゲートの赤い看板や、缶コーヒーの意匠が表示されていたのを記憶されている方も多い事と思います。ここは非常に目に付きやすい場所なのですが、一般に広告需要が減少する中、電照タイプが特殊な事もあってか、スポンサーがなかなか付かない状況が続いていたものです。

確認できている広告は3種類で、のんびりおでかけん、2011カレンダー、電車携帯ストラップを見ました。形式はランダムなようで、順次増えてきているようです。

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本来はスポンサーに入ってもらうのがベストなのでしょうが、空いたスペースを寝かさず、有効に活用しようとする姿勢は素晴らしいものだと思います。ご乗車の際は、どうぞお見逃し無く。

また関連して、一部車両に掲出されていたコピー2種 「顔なじみ 今日も乗ってる 阪堺電車」「笑顔 ふれあい チンチン電車」も、やがて広告化されて行くのではないかと思います。これはこれで長く親しまれていたものですが、記録されたい方はお早めにどうぞ。

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【0257】大阪地下鉄広告 続報

【0118】でお伝えした南海グループの堺&阪堺線のPR、秋バージョンも展開されています。
今回は「歴史 文化のまち「堺」の魅力を再発見」をテーマとし、秋の文化財公開も紹介。阪堺電車の502号を配し、まん福チケットのPRが実施されています。南海グループの積極展開、引き続き継続中です(^^)。

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大阪市交通局 1026号車内

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【0256】堺市:秋の文化財公開

10月29日から、堺市内で秋の文化財公開が実施されています。阪堺電車の沿線でも、ポスターが掲出されています。

堺市役所様サイト>観光情報>平成22年 秋季 堺文化財特別公開「心を満たす堺旅 -建築美・庭園美・美術品を求めて-」
http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/tokubetsukoukai.html

堺観光コンベンション協会様サイト>『平成22年 秋季堺文化財特別公開』開催中!
http://www.sakai-tcb.or.jp/topics/index.php?id=65

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2010年10月 天神ノ森

今回のパンフは以前より更に充実したものになっており、阪堺線の沿線スポットも紹介。さらにパンフ持参者には沿線の和菓子屋さんの優待サービスも実施されています。優待額としては大きなものでは無いかも知れませんが、こういう企画に賛同されている事がまず嬉しいですし、お店にもパンフ掲載の効果を、少しでも感じていただける結果が出ればいいなぁと思います。何事も積み重ねです。企画を立案、実現された方々のご努力に敬意を表します。

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週末、早速阪堺電車の車内では、文化財公開に向かう乗客の姿を多く目にしました。パンフとフリー乗車券を持った方に、少しお話させていただく機会がありました。この電車がなかったら、この辺りには来ていない、阪堺線は必要なツールだと思う とのご意見も頂戴し、またまた意を強くした次第です。

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607号車内
(ご許可を得て撮影)

文化財公開は7日まで。前後期に分かれている場所もありますが、多彩な催しが開催されています。どうぞ阪堺電車でお越し下さい。

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【0255】代替輸送(南海本線10月29日)

29日午前、南海本線の七道-住ノ江間(大和川南側)で線路陥没が発生。復旧後も再発の為複数回の運転見合わせが発生。
(参考:毎日新聞2010年10月29日付夕刊 4版9面 社会)

この時間帯も阪堺線に乗車していました。当たる時は続くものです・・・。大阪から堺にかけて、今日はやたらと乗客が多いので何事かと思っていたのですが、帰宅後にニュースを見て経緯を理解した次第。NHKによると阪神高速(大和川線)の工事が直下で実施されている箇所のようですが、あの築堤が凹むのかと驚いています。同様の工事は阪堺線でも行われていますので、慎重に行っていただきたいところです。

阪堺線ユーザーの立場から見ると、南海本線には代替としての機能が完全に備わっているとは考えられない事は以前にも記した(例えば【0019】等)通りで、27日の人身による遅延の際に本線に回らず阪堺線の運転再開を待っていた乗客は、みなさんその例になろうと思います(もちろん本線に回った方も多数居た事とは思いますが)。
今回は逆に南海本線ユーザーから見た場合、阪堺線の存在はどう映ったのかという点にも関心を持ってみたいところです。実際のところ所要時間では本線の急行には敵いませんが、普通車ユーザーの方には一定の効用を感じてもらえたのではないかという気もします。この点、今も強く印象に残っているのがダイセルの爆発(1982年夏)による本線運旧時のケースで「阪堺線も結構使えるねんなぁ」という声を周囲で多数聞いた記憶があります。この時は同時に「けど電車賃高いしなぁ」という意見が常にセットされていたものですが、来春以降、運賃面でのハンデは概ね解消されそうです。

もとより阪堺線サイドから見た場合、対南海本線という視点での乗客増には一定の限界があろうと思いますし、方向性としては過度な競争よりは適切な棲み分けと相互補完という形がベストなのではないか、と考えられます。実際に昭和中期までは成立していたスキームであり、故に南海軌道線は高収益部門と位置づけられていたものです。ある時期から阪堺線(と沿線)は、従来持っていた多くの武器を失い、本線や高野線ユーザーから見た場合の選択肢という立場から消えてしまった感を受けていますが、失っていた武器の幾つかを取り戻しつつある今後の動きには注目したいところです。

阪堺線と南海本線の間では、どちらかの運休時、いわゆる振替乗車票類は原則として発行されていないようです(私はこれまで貰った記憶がない)。これは長年の伝統から、広義のバックアップという観点が残されている事を示す好例であると考えています。相互補完の相手として、再び名乗りを上げられる条件が整いつつある阪堺線。先の会見で報じられた阪堺電軌・山本社長の「使える交通機関として市民に認められたい」(10月21日産経)との言葉は、決して絵空事ではないと信じています。

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【0254】人身遅延(阪堺線10月27日)

27日の夕方に阪堺線踏切で人身が発生。男性が軽症。上下7本が最大1時間遅延。影響約100名。
(参考:毎日新聞2010年10月28日付朝刊 14版27面 大阪市内)

この時間帯、阪堺線に乗車していました。妙に無線が頻繁だなと思っていたのですが、人身が出ていたようです。我孫子道では堺市内からの乗換客に対して社員さんが付き、丁寧に案内にされていました。この間、阪堺上り(我孫子道-恵美須町)は発車が止められていましたが、17時20分頃に上り165号が発車、復旧運転に入ったようです。復旧直後の阪堺線下り到着時には、我孫子道で乗換え客が溜まる状態となりました。

とりあえず幸いだったのは当該男性が軽症だった事、発生箇所が恵美須町の手前だったので乗客の大半が南霞町で降車後だったであろう事(後続の電車も南霞町には入れていたか?)、また帰宅時間帯までに復旧できた事などが挙げられますが、いずれにしても人身は起きて欲しくありません。今回のケースは無理に横断されようとしたのか、思いつめられての行動だったのか存じませんが、ご自身の体を大切にしていただきたいと強く願うところです。長く生きたくても叶わない方もたくさんいらっしゃいます。

28日には阪堺電軌として遅延に関するお詫びが電停に掲出されていました。この日の早朝には線路内への自動車の侵入もあった由で、いずれも阪堺電車の責によるものではないのですが・・・。こういう時の事業者の苦悩についても、思いを馳せていただければ幸いです。

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2010年10月 南海住吉大社

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2010年10月 住吉

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【0253】近刊:廃線の危機から甦った鉄道

存続合意締結を受け、研究者の方々の間でも動きが見られています。春に【0072】でご紹介した堀内重人先生の著作も、4月発刊ペンディングだったものが再起動、まもなく書店に並ぶ事になったようです。

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書名:廃線の危機から甦った鉄道
著者:堀内重人
予価:1,890円(税込)
ISBN 978-4-88732-198-4
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中央書院様サイト 近刊情報
http://www.chuoshoin.co.jp/kinkan/index.html

阪堺・堺市関係については下記の内容が予定されているようです。
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「第4章 阪堺電気軌道と堺市の東西LRT計画 (大阪府)
     ――公有民営による上下分離をめざす

 1.阪堺電気軌道の概要
 (1) 阪堺電気軌道の沿革
 (2) 運賃
 (3) 車両
 2.阪堺電気軌道を取り巻く経営環境
 (1) 乗客の減少と沿線の衰退
 (2) 阪堺電気軌道の経営状況
 (3) 阪堺線“廃止表明”への対応
 3.問題点と活性化への提案
 (1) JR天王寺駅前への直通
 (2) 低床車の導入
 (3) 速達性の向上
 (4) 割高な運賃の改善
 (5) 乗車券の販売と入手方法
 (6) 電停・設備など
 (7) 長期展望
 4.堺市の東西LRT整備計画
 (1) 東西方向の鉄軌道構想
 (2) 東西LRT計画の具体的な動き
 (3) 2008年東西LRT「基本計画案」の内容
 (4) さまざまな課題 」

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「」内、上掲近刊情報より引用。色文字処理は引用者(私@K生)

内容予告を見ると、この第4章に割かれた項目が、他地域の事例と比して非常に多い事にお気づきになると思います。そもそも発刊を遅らせていた原因が第4章でありますし、多少圧縮して記されていても不思議ではない位の状況で尚、これだけの対応が取られている事にご留意下さい。阪堺・堺市の事例に対する世間の注目度を実感していただけるものと思います。

項目については、まず2.(1)の「乗客の減少と沿線の衰退」について注目したいと思います。できれば昭和中期以降の市勢の変化や南海軌道線の動静について記述されていて欲しいところですが。あと3.「問題点と活性化への提案」に関しては、既に実現済のもの、改善が決定しているものもありますが、多くの方に賛同いただけるであろうと考えられるものが列挙されているように思います。現状で、上下分離については道筋が見えていませんが、「公有民営による上下分離をめざす」という文言が章の副題にある点は、世間における期待値のレベルを物語っているのかな、と感じます。

阪堺線堺市内の動向と、大阪南部の交通体系のあり方に関しては、今後さまざまな発表がなされるものと思われますが、その第一弾が本書という事になるようです。期待して刊行を待ちたいものです。

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【0252】支援策 阪堺電気軌道リリース

阪堺電気軌道サイトにて、阪堺線(堺市内区間)の存続に係る基本合意に関するリリースが出されています。

阪堺電気軌道様サイト>阪堺線(堺市内区間)の存続に係る基本合意について(平成22年10月20日)
http://www.hankai.co.jp/topics/pdf/101026.pdf

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「平素より格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
平成22年10月20日に、堺市と『阪堺線(堺市内区間)の存続に係る基本合意』を締結いたしましたので、資料を掲載いたしました。」

「阪堺線(堺市内区間)の存続に係る基本合意について
当社阪堺線(堺市内区間)の存続に対する支援策の実施に向けて協議してまいりましたが、この度堺市と当社の間で支援に係る基本合意に達しました。
堺市には、阪堺線の公共交通機関としての必要性、重要性を認め、その存続のために支援するという意思をお示しいただいたことに感謝いたします。
また、市民の皆さまをはじめ多くの方々には、日々阪堺線をご利用いただくとともに、活性化に資する様々な取組みを展開していただいていることについても、深く感謝いたします。
基本合意において、今年6月末に堺市より提示いただいた阪堺線(堺市内区間)への支援については、堺市の総合交通体系の一環として、沿線を含む市域全体の活性化を目的としたものである、とされており、単に一交通事業者への経営支援としてではなく、堺市のまちづくり政策の一環として実施されることをお示し頂いた意義は大きいと考えます。
当社といたしましては、今後も引き続き阪堺線を安全、確実に運行していくとともに、この度の支援を活用した運賃割引をはじめ、企画切符の発売やイベント開催等、さらなる利便性の向上並びに利用者拡大策に積極的に取り組んでまいります。
平成 23 年度以降の支援策については、引き続き協議していくこととなっていますが、安定的に運行を継続するためには、継続的な支援が不可欠です。
また、施設の老朽化対策や、路線の高度化、そして永続的に路線を存続させる仕組みとしての公有民営化についても協議させていただきたい考えています。
今後、阪堺線(堺市内区間)が、支援によってお客さまを増やし、沿線を含む市域全体を活性化することが出来れば、全国で厳しい経営状況に直面している公共交通に対し再生のモデルの一つとなることを期待し、取り組んでまいりたいと考えております。
市民の皆さまをはじめ多くの方々にも、これからもなお一層、阪堺線のご利用をお願い申し上げます。
以上」

============================
「」内、上掲リリースより引用。色文字処理は引用者(私@K生)

このリリース文は現時点でも既に高い評価を得ているようですが、後世の評者からも同じ見解を得られるのかどうかは、これから先の動向に懸かってきていると思われます。一つの局面を過ぎ、更に大きな注目を集めているプロジェクトとなった感もある阪堺線。行政と事業者の方々の奮戦を願うと共に、外部からも応援できる術を今後も模索していきたいと思っています。
リリースでは2010年度堺市補正予算による支援内容、10月基本合意の主な内容についての資料も用意されています。併せて以下に引用させていただきます。
============================
「(参考)
1.堺市(平成 22 年度補正予算)による支援内容
①利用者拡大策への支援
ゾーンチケットの発売、
高齢のお客様への運賃割引制度、
2区間運賃(290円)の1区間均一運賃(200円)化等
②運行の継続に必要な経費への支援
施設の保安・保守等に要する経費
2.基本合意(平成 22 年10 月20 日)の主な内容
①阪堺線(堺市内区間)への支援は、堺市の総合交通体系の一環として、沿線を含む市域全体の活性化等を目的としたものであり、堺市と阪堺は、阪堺線(堺市内区間)の継続的な運行に努める。
②堺市は、阪堺線(堺市内区間)の存続が図れるよう、支援を実施する。
③阪堺は、利用者拡大に努める等、さらなる努力を行う。
④堺市は、施策の検討・検証及び経営状況の確認等を行う。
⑤堺市は、総合都市交通計画において、阪堺線(堺市内区間)の位置付けについて検討を行う。
⑥阪堺線(堺市内区間)の公有民営化については、総合都市交通計画に係る検討状況等を踏まえ、協議を行う

============================
「」内、上掲リリースより引用。色文字処理は引用者(私@K生)

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