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2010/12/31

【0302】第2回沿線活性化フォーラム(1)基調講演と特別報告

こちらもご報告が遅くなりましたが、去る18日、第2回目となる活性化フォーラム(【0287】参照)を開催いたしました。当日の状況をお伝えします。

まず基調講演は、京都大学大学院工学研究科 低炭素都市圏政策ユニット 特定助教の松原先生による「万葉線存続への取り組みと高岡のまちづくり」について。
今回は万葉線の存続再生への動きについて、全国的にも有名なRACDA高岡 (路面電車と都市の未来を考える会・高岡) の方々の活動を中心に、これまでの経緯と共にご解説をいただきました。一時は廃止不可避とも思われる状況にあった万葉線は、その再生を探る動きの中でも、決してバラ色の筋書きが描かれていたものではありませんし、現在まで市民、行政と事業者が一体となっての様々な取り組みが続けられています。電車が残ったからそれで良しとか、新車が導入された事でゴール等という話ではなく、地域全体のあり方を考える中で電車沿線の位置付けを探り、その核の一つとして万葉線という路線の活性化を考えて行くという、壮大な挑戦であると表現するのが適当なのでしょうか。
松原先生は、ご自身もRACDA高岡の主力メンバーとしてご活躍される一方、研究者としての視点から、万葉線の周辺で起きている状況を見つめ続けてもいらっしゃいます。今回は最前線でのナマのご感想をお聞かせいただいたと共に、本邦の路線再生活動における高岡の取り組みの位置付けについても、冷静に分析して下さいました。
相応の覚悟を以って、息の長い活動を。しかし各々が楽しみながら・・・。ポイントはこの辺りでしょうか。これは意欲のある人が動きやすい環境を作るという事に繋がるのかも知れないと思ったもので、なるほど、数の話ではないのかな、と。また交通支援組織としては、民間ベースの他に行政の関与する団体も存在し、ここで両者が協調する事も大きな柱になっている風に思われました。阪堺電車の活性化を考えるにあたり、示唆に富んだお話を聞かせていただけたものと思っております。

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松原先生のご発表

続きましては住吉大社の「住吉大社1800年祭」に関する取り組みを、小出様からお話いただきました(ご発表者はご都合により変更)。
住吉さんは堺住吉、阪堺電車とは密接な関係を持ち・・・と、いつも私も判ったような事を記してはいますが、実は何にも知らんかったんやなぁと痛感したのが一番の感想です。今回、大社の広報誌も多数ご用意いただき、住吉大社の歴史と、住吉街道(イコール阪堺線の通り道)との関係についても、丁寧なご解説をして下さいました。住吉さんの一の鳥居が、恵美須町駅の至近にある事など、初めて知った方も多かったのではないかと思います。堺に関しましても有意義なお話をいただきました。そもそも住吉大社にとって堺とはどういう場所なのか、また宿院とは何なのか、おぼろげだった知識が、改めて整理された気がします。住吉祭の神輿渡御祭では、担ぎ手は大和川で周回しますが、これは「まだ渡したくない」という大阪側と、「早くコッチへ渡せ」という堺側の思いを表現したものだと聞かされ、ああそうやったんかと得心したものです。住吉祭といえば、今夏は堺の火縄銃が参加されていましたが、これも1800年祭を控え、堺との伝統を意識した上での活動であったと伝えられました。
「阪堺電車は、住吉大社にとっても重要な存在である」とのお言葉もいただきました。また大社の関係者の方には、鉄道にご理解のある方も何人かお出でだそうです。住吉街道の歴史の一端に触れさせていただいた後ですので、非常に心に残るものとなりました。今回はお時間が少なくて申し訳なかったのですが、この続きは来年の1800年祭の行事の中でも、教えていただけるものと期待しております。

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堺・住吉の祭提灯(住吉大社広報誌「住吉っさん」通巻15号=当日配布資料=)

フォーラムについては、対応の関係で全てをお聞きする事ができていないのですが、方向性としては、「この街に今あるモノの再評価」「もっと自分の街に自信を持とう」という辺りになるのではないかと受け止めました。これについては私見を交えまして次発言にて。

今回のフォーラムも、80名の方にご参加をいただきました。年末の忙しい時期、また午前の開催にもかかわらず、お運びいただきました皆様には、厚く御礼申し上げます。前にも記した通り、少し少なめのご参加を想定しておりましたもので、受付等で対応がバタバタしました。何卒お許しくださいませ。次回は3月を予定しております。詳細は追ってお伝えさせていただきます。
また今回は、読売新聞(大阪本社 2010年12月19日付)でもご紹介をいただきました。地域面ですが、大阪市内版と堺泉州版の両方で掲載されており、ここに阪堺電車と沿線の特長が表れているのではないかな、とも感じた次第です。

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どうもありがとうございました!

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