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2010/11/02

【0262】通勤定期運賃 大幅引下げ断行!

12月から定期券運賃が大幅に引き下げられます!
先の報道での社長会見で、検討が明らかにされていたものですが、早くも実現に至ったようです。この措置は堺市の支援策とは別のもので、阪堺電気軌道の独自プランです(【0243】参照)。

T001

2010年10月 172号

T002

2010年10月 住吉

阪堺電気軌道様サイト>通勤定期券の運賃値下げのお知らせ
http://www.hankai.co.jp/price/pdf/101028.pdf

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1kmおよび9km以上の通勤定期券 運賃値下げのお知らせ

平成20年7月より9km以上の通勤定期券の値下げを実施しておりますが、この度より多くのお客さまにご利用していただくために、さらに値下げいたします。また、自転車や徒歩で移動される方の利用を促進するため、1kmの短距離もあわせて値下げいたします

実施日:平成22年12月1日(水)
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上掲リリースより引用。色文字処理は引用者(私@K生)

リリースにもあるように、定期券運賃の引下げは2008年に続いて2回目となります。この時は9㎞以上の通勤定期について距離区分を見直し、併せて運賃の引下げを実施したもので、同年7月1日から実施。一年間の期間を定めていましたが、実施により有効性が確認された(対前年107%)との事から以降も継続となっていたものです。

南海電気鉄道様サイト>グループリリース
2008年05月28日 通勤定期旅客運賃の一部値下げについて(PDF:32KB)―阪堺電気軌道
http://www.nankai.co.jp/groupinfo/news/pdf/080528.pdf
2009年03月24日 通勤定期旅客運賃(9km以上)の値下げを継続(PDF:101KB)―阪堺電気軌道
http://www.nankai.co.jp/groupinfo/news/pdf/090324.pdf

今回の実施は、この施策を更に強化したものと言え、9㎞の区間で見れば以前(2008年6月迄)の一ヶ月12,020円、六ヶ月64910円と比して今回は、一ヶ月8,830円、六ヶ月46,550円となります。如何に大幅な値下げになるかがお分かりいただける事と思います。最長(15kmでも一ヶ月9,820円となり、全線1万円で収まってしまう事になりました。
天王寺駅前を基準とした場合、9㎞で大小路、10kmでは御陵前までが該当します。ちなみに大小路までで約30分所用になりますので、金額と時間を勘案して、「使えるチン電」と考えてくださる方もいらっしゃるのではないかと思います。

また今回は、1km区間の通勤定期でも引下げが断行されました。旧運賃に比して二千円近い引下げとなり、かなり思い切った判断だと感じます。1kmという距離に疑問を感じられる方も居るかも知れませんが、阪堺電車では3電停ぶん位が入る区間も少なくなく、堺市内で見れば神明町-大小路間とか、御陵前-宿院間が該当します。これが月額五千円で収まりますので、月に13回往復したら元が取れる事になります。リリースもありますが、ご年配の方の徒歩移動とか、悪天候時の自転車等からの需要喚起は一定見込めるのではないかと思います。もともと軌道線は以前から短区間での利用頻度も多かった事もあり、この層が多少でも戻ってくれば面白い結果になる可能性があります。むしろ問題は、目的地としての大小路や宿院のバリューという事になるのかも知れず、沿線の活性化策の動向にも注目したいところです。

社長会見から発表まで一週間でした。このスピード感は施策の内容と同じ位に評価されてしかるべきものではないかと考えます。必死の奮闘が続く阪堺電車。善戦を切に祈ります。

(画像の無断転載はお断りします)

※コメントをいただける場合はカテゴリー「コメントの前に(必読) 」をご覧下さい。

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コメント

いつも、拝見しております。
通学定期の状況は、どんな状況になっているのでしょうか。その需要、価格は??
できれば取り上げてくださるとありがたいのですが・・。
よろしくお願いします。

投稿: やまぐち | 2010/11/02 11:22

やまぐち様、みなさん、こんにちは。コメントをありがとうございます(^^)。

通学定期券の件、まず金額に関しましては阪堺電軌サイトでの検索が可能です。

阪堺電気軌道様サイト>運賃・料金>定期運賃
http://www.hankai.co.jp/price/index.html#02

通学定期は通勤に比して元々の割引率が高くなっていますので、これ以上の金額の引下げは現実的でないように思います。距離区分については、今後検討の余地があるかも知れませんが。
発行枚数等の状況について詳細は私も判りません。ですので見たまま情報となりますが、朝夕の乗車時には、制服の学生さんの姿を結構見かけますし、私服の学校、あるいは大学や専門学校等を含めると、阪堺電車全体では相当な数に上っているのだろうとは思っています。

制服での通学者に関しては、やはり最も多いと思われるのは天王寺駅前、南霞町での他線乗換え(JR、地下鉄)でしょう。沿線の学校では上町線(北畠、帝塚山3丁目)で多くの乗降を目撃します。阪堺線(北天下茶屋)でも若干の利用があるようです。近年、学校の移転が相次いだのが惜しまれますが、上町線は今でも時間帯によっては通学電車の色合いを濃く感じる部分があります。
北畠は公立高主体なので利用南限は実質的に我孫子道までのようですが、帝塚山、北天下茶屋からは堺市内までの利用も確認できます。帝塚山では小学生の送迎に付き添われるご父兄が、ご自身も定期券を所持して同乗されているケースもあるようです。
堺市内では花田口に高校があり、以前は阪堺線利用の比率が高かったと聞いておりますが(私の中学の恩師も利用していた由)、昭和後半以降、かなり減ってしまったという感じです。

①学区制の変更(特に1973年)=学区南限が狭まった
②大道筋の信号増加=所要時間増
③軌道分社による本線・阪堺線通算運賃の解消=2社で其々短区間乗車による割高感
④堺駅の高架完成、東口新設=現堺駅東口は高校生であれば徒歩圏

花田口の減少原因は上記のようなものではないかと考えています。
阪堺線にとっては痛い変化が続いたと思われますが、学区は先年、また府下南部に広がりましたし、所要時間や運賃制度については今後、改善される可能性も出てきたように思いますので、これからの展開に希望を託したいところです。

現在、阪堺電車の沿線にある学校は、地域からの信頼も厚い学校が揃っていると感じています。OBの方々にはチン電に愛着をお持ちの方も多く、私共ワーキングの活動にご賛同下さる方もいらっしゃるのは心強い限りですが、更に希望を申せば現役世代の学生さんに、若い感性から交通や街のありかたにご意見をいただきたいと思うものです。実際に乗車の経験を有している子に語ってもらうのが一番ですし、その方面からのアプローチも考えていきたいと思っています。

以上長くなりましたが、ご参考になれば幸いです。
当ブログに、ようこそお越しくださいました。これからもよろしくお願いいたします。

投稿: K生@管理人 | 2010/11/04 01:00

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