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2010/08/11

【0170】竹山市長:後援会での見解発表

堺市竹山市長は5日の連合後援会の会合で、LRT大小路ルートに関し、プラン復活を強く否定されたそうです。

(参考:毎日新聞大阪本社 2010年8月7日付朝刊 14版21面)
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20100807ddlk27010357000c.html

あくまでも私見ですが、大小路の新線については既に過去の構想と申しますか、全国に数多い未成線プランの仲間入りをしたのかなというのが率直な印象でしょうか。一方で堺市・南大阪における東西交通の重要性の認識については、路面電車タイプのものも含め、竹山市長ご自身も否定されていないようですので、時間をかけて検討していただければ、というところです。
それよりも、この日、阪堺線支援策についての言及がなされたのかどうかが気になりました。紙面では触れられておらず、いろいろと検索しましたら、市長ご自身の後援会サイトで、下記の文章がアップされているのに気付きました。一ヶ月前のもので、今回の会合とは別のものですが、得るところの多い内容ですのでご紹介させていただきます。

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阪堺線の存続支援について
2010年7月11日

去る6月30日に阪堺電気軌道㈱山本社長他に阪堺線存続に向けた支援策(協議案)を提示しました。翌日の各新聞は「10年間、50億円を提示」と大きく報じ、市民の皆さんに唐突感を抱かせる結果になったかもしれません。

私はこの問題の主な論点は、以下にあると考えます。
(1)LRT(大小路線)を止めて、今、何故、阪堺線支援なのか
(2)10年間で50億円の巨費を投じて、結局、赤字会社の救済を行おうとしているのか
(3)まず、堺市政全体の交通のあり方、ビジョンを提示すべきではないか。
(4)特定の地域、住民に片寄った施策ではないか。例えば、選挙時の公約である泉北高速鉄道の値下げ問題はどう対処するのか。

まず、(1)についてですが、堺市の中心市街地の活性化という目的はLRT事業も同様ですが、大小路筋に生活する住民の意向を無視して新たに鉄道を敷く事業と、来年100周年を迎え堺のまちの歴史、伝統と一体化しているチンチン電車を守り、往時のまちの賑わいを復活させ堺市全域にその効果を波及させようとする事業の根本的な差異があると考えます。

(2)については、皆さんに誤解を与えたかもしれません。役所で事業費という場合は、国の支援(補助金)や民間からの支援(寄附金、協賛金等)も含めて表わすものです。堺市単独の公金支出だけをいうものではありません。そして、支援全体について第三者が入った運営委員会(仮称)で継続的に効果等の検証や施策の見直しを行うことを考えています。ちなみに国の補助は利便性向上、老朽化対策事業の概ね1/2が見込まれます。勿論、公金を支出するからには阪堺電気軌道㈱の経営努力を更に求めてまいります

(3)については、そのとおりです。来年度には堺市の全体の総合都市交通計画を取りまとめる予定です。しかし阪堺線の存続は喫緊の課題です。人と環境にやさしい既存の鉄軌道を活用した利便性の高い公共交通ネットワークを築くことが、来年度の計画の本来の目的にかなうものだと考えています。
今後、皆さん方の御意見を頂きながら、堺市全体の交通のあり方、ビジョンを早急にお示ししたいと考えています。

(4)ですが、この事業は堺というまちのシンボル、文化的資産であるチンチン電車を市民の足のみならず、今後の堺の文化、観光の目玉として活用しようとするものです。そういう意味で堺全域への効果を狙った大きな「投資」と考えています。
泉北高速鉄道の料金値下げについては、泉北地域全体の活性化や施策と相まって重要な課題であることは十分認識しています。可能な限り早期に値下げが実現できるように大阪府に働きかけているところです。地元の府議会議員の皆さんとも連携しながら今までにもまして料金値下げの早期実現に向け頑張ります。

以上、主な論点につきお答え致しましたが、これからもワークショップの開催、パブリックコメント等を通じて、市民の皆さんの御意見を広く頂きながら8月末からの市議会での御議論を経て支援策を確定していきたいと考えています。
宜しく御理解頂きたいと考えています。

堺市長 竹山修身
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太字箇所:「竹山おさみ連合後援会事務局」様サイト(2010年7月11日)より引用
(色文字、下線は私K生@管理人の処理です)
http://takeyama-osami.jp/?cat=4
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一言で申して、安心しました。これで充分だと思います。

昨秋までの計画については、もう少し時間を置いてから触れた方が良いのかなという気もしますし、一般論の範囲での意見に留めさせていただこうかと思いますが(^^;、いまポピュラーとされているLRT導入までのプロセスと比較して、旧のプロジェクトはどうだったのか、特に既存の路面電車路線(阪堺線)を有する町として、これをアドバンテージとして活かす方策を示しきれていたのかというと、さて・・・という思いを抱く人もいらっしゃるのではないでしょうか。

町づくりを考えるにあたって、交通を主題の一つに据え、そしてその中心にトラムウェイを位置付けようとする場合、抜け落ちてはいけない志(こころざし)というものがあるのではないかと思います。本当は最も重要であって、しかしこれまで対外的に提示され難かった考え方を、判りやすい形で表したものが、今回の堺市における阪堺線支援プランではないのだろうかと思います。

「来年100周年を迎え堺のまちの歴史、伝統と一体化しているチンチン電車を守り、往時のまちの賑わいを復活させ堺市全域にその効果を波及させようとする事業」

「人と環境にやさしい既存の鉄軌道を活用した利便性の高い公共交通ネットワークを築くことが、来年度の計画の本来の目的にかなうもの」

「チンチン電車を市民の足のみならず、今後の堺の文化、観光の目玉として活用しようとするものです。そういう意味で堺全域への効果を狙った大きな「投資」と考えています。」

再掲します。いい文章だと思います。
誤解を恐れず欲を言えば、もっと何年も前に見てみたかった気もしますが(^^;、この段階へ来て、これを具体的に目にする事ができた事を喜ぶべきなのでしょう。
今はまだ、竹山氏個人の後援会サイトでの一文でありますが、同様の意見が今後、多くの市民や先生方から発せられるようになればいいな、と思います。堺が素敵な、大人の町になってくれればいいな、と思います。
注目される8月の議会、前向きで後世に残るような議論が展開される事を、ただただ切に願うばかりです。

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