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2010/07/16

【0141】阪堺電気軌道:堺市支援策について協議応諾(1)

阪堺電軌は先の堺市による「阪堺線(堺市内)の支援策(協議案)」提示を受け、社としての考え方について資料を作成、公開を行なっています。

阪堺電気軌道様サイト>阪堺線(堺市内)の支援策(協議案)について(平成22年7月15日)
http://www.hankai.co.jp/topics/pdf/100715.pdf

スライド2枚目では「本日、堺市に対して支援策について協議を受けさせていただく旨、回答いたしました」と記されており、今後協議が続けられる事が明らかにされました!詳細はまだまだこれからの話ではありましょうが、とりあえず今夏のサドンデスは回避できるのかなと、この点は安堵しても良いのかなという所です。

主な項目は以下の通りです。詳細は上記リリースをご参照下さい。

1.阪堺線堺市内の現状(スライド3枚目)

構造的な輸送人員の減少が継続

市長会見【0138】でも触れられた「中心市街地の衰退というのは、阪堺にとって非常にダメージになった」と表裏一体となる箇所です。事業者側から見れば、正にこういう表現になるのでしょう。

2.阪堺電気軌道の経営努力(スライド4枚目)
平成21年度、総人件費はピーク時(平成7年度)から51.3%減

3.軌道事業の特徴(スライド5枚目)
労働集約型産業 軌道施設、車両の保有と維持管理

従業員数の削減は肌で感じていましたが、グラフで見るとすさまじいものがあります。運転士さんでも車庫の方でも、何時行っても働いているという印象の方もいらっしゃいます。これ以上の削減は不可能だろうというのが実感です。もう一度【0073】もご覧いただきたいと思います。

4.阪堺線堺市内の経営状況の推移(スライド6枚目)

民間企業の経営としてはもはや成り立たない状況

この状況への懸念については、2000年代初頭から指摘されていました。2003年末から2004年初にかけての新聞報道、TVニュース等をご記憶の方も多いと思います。この間、堺市についても国内情勢についても実にいろんな出来事がありましたが、阪堺線に関しては、とにかくよく踏ん張っているなぁというのが実感でした。

運行継続への可能性
スライドで示されたこの文字を、しっかりと見つめていきたいものです。

5.阪堺線堺市内の今後について(スライド7枚目)

阪堺線は堺市にとって都心活性化の一翼を担う重要な公共交通機関
総合交通体系の整備と都心地域のまちづくり政策の一環
高度化に対する投資により、阪堺線をより便利で魅力のある交通機関

6.公有民営化について(スライド8枚目)

役割分担、責任分担が明確になり、路線を永続的に運行する枠組み
地域公共交通活性化再生法に基づき、国の補助を受けることができる

7.利用者増加への取り組み(スライド9枚目)

利用者増加に向けた取り組みを実施
今後とも当社沿線の魅力を発信し、多くのご利用をいただけますよう努力

これらの観点が現代の路線存続、地域再生に不可欠なものであることは繰り返し申し上げている通りであり、今回の堺市のプランが高く評価されている所以でもありますが、事業者の視点からもまた、これが正鵠を射たものである事が示されています。

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