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2010/05/02

【0072】資料:鉄道路線廃止と代替バス

東京堂出版から、下記の新刊が出ています。
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書名:鉄道・路線廃止と代替バス
著者:堀内重人
定価:2100円(本体2000円+税)
ISBN978-4-490-20696-8
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東京堂出版様サイト
http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=978-4-490-20696-8

大きく2部に分けて構成されており、第一部は総論として鉄道廃止と地域への影響を、第二部では代替バス化された最近の10例の状況が紹介されています。
事例紹介では「よくて4割代替バス」の言葉を裏付ける例がたくさんあり、バス化の難しさを痛感させられるところです。堀内先生は運輸全般に造詣が深く、高速バスについての著書もあり、決して鉄軌道維持至上主義者という訳でもない点には留意したいところです。

だからバスではダメですよ、と主張したくて紹介している訳ではありません。阪堺線に限らず、公共交通の適正なありかたについて冷静に判断していただく為の資料として、お読みいいただければ、と思います。鉄軌道維持、バス代替に関わらず、維持する為に取られた数々の施策は参考になると思います。今の堺市に活用できそうな事も少なからず紹介されています。また逆に、してはいけない施策もあるように思います。

堀内先生の著作に関して、もう一編。
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書名:廃線の危機から甦った鉄道 (仮題)
著者:堀内重人
予価:1,890円(本体1,800円+税)
ISBN 978-4-88732-198-4
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中央書院様サイト 近刊情報
http://www.chuoshoin.co.jp/kinkan/index.html

前掲書でも紹介されており、大いに期待されている一冊ですが、4月発刊がペンディングになってしまっています。理由は、たぶん堺です。上記近刊情報には、予定内容として下記の項目がありました。
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●各地で奮戦する「地域の足」の起死回生策!
地域の鉄道を存続させるためには、何が必要なのか?
廃止目前から一転、再生を図る鉄道・軌道5路線のケーススタディをもとに、公共交通の活性化策を検証する注目の書!

【本書の内容】
第1章 三岐鉄道北勢線(三重県)
――大手民鉄から既存民鉄への移管
第2章 和歌山電鐵貴志川線(和歌山県)
――大手民鉄から新会社への移管
第3章 富山ライトレール富山港線(富山県)
――JRローカル線のLRT化
第4章 阪堺電気軌道、堺市の東西LRT計画(大阪府)
――公設民営による上下分離をめざす
第5章 ひたちなか海浜鉄道湊線(茨城県)
――地方民鉄から第三セクター鉄道へ
第6章 地方鉄道再生・活性化への提案
――存続には何が必要なのか

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思わず溜息が出てしまいました。「公設民営による上下分離」がアピールポイントとして扱われています。
北勢線、貴志川線、富山港線、湊線。公共交通が大苦戦する時代、貴重な先進事例として紹介されている各線に、阪堺線も名を連ねる大チャンスだったのですが。

また間に合うのではないのかな、堺市にがんばって欲しいなと思います。東西線は宿題でも構いませんが、今ある電車を失えば、ドラマの起しようもありません。素晴らしい第4章を収録して、本書が世に出る事を願ってやみません。

Cent002_2

発車OK 上下分離軌道線

2009年12月 富山市環状線 大手モール 
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