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2010/03/27

【0038】過去からの提言(1)

興味深い新聞記事がありましたのでご紹介いたします。

「生き残れるかチンチン電車 阪堺線 再建へ三つの提言」

「 1)会社は利用者の要望を尊重して阪堺線を便利で乗りやすいものに改善する

2)堺市や大阪市は阪堺線を南北交通の幹線として位置付け、阪堺線に結びつける東西交通網を整備し、存続のための行政的な措置をとる

3)利用者や住民は、直接的な利害の要求だけでなく、堺や大阪市における阪堺線の存在価値を明らかにし、存続の世論をつくり上げる。」

パッと見て、如何お感じになったでしょうか?
別に目新しい話ではないとお思いの方、ワーキング提言書の自画自賛かよと思われた方(^^;、あるいは東西交通網という文字列に過敏に反応される方もいらっしゃるかも知れません(^^;。まぁちょっと待って下さい。

この記事、今から29年前のものです。提言をまとめられたのは、当時の泉陽高校の生徒さんだったそうです。
(参考:朝日新聞大阪本社 1981年6月21日付朝刊 「」内 記事引用箇所 以下同様)

泉陽の生徒さんは、電停で629人の利用者に聞き取り調査を実施(1980年8月)、利用実態をレポートされたという事です。ご高齢の方、女性を中心に、比較的近距離の利用が多かった事などが明らかにされています。調査にあたった女子生徒の方の意見として、「路面電車は人間的な乗り物なんだな、と初めて気付きました」との声が記されています。レポートの根幹としては「路面電車をバスやマイカーにもまさる安全で公害のない地域大量輸送手段として再認識しよう、という考え」があったようです。80年代初頭、ライトレールや交通権といった言葉がまだ国内に流通していなかった時代に、きわめて理知的かつ先進的な見解が地元の10代から発信されていた事を、ここで特筆しておきたいと思います。

阪堺線の残り時間がどんどん少なくなっていく現在、冒頭の提言をもう一度見つめてみたいものです。泉陽高校の子は優秀やから・・・で片付けてしまっては、余りにもったいない気がします。

Hanataguchi
1981年7月 花田口
(画像の無断転載はお断りします)

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